トランプ米大統領は5日、ホワイトハウスのボールルーム(宴会場)で開かれた共和党上院議員との朝食会で演説し、中国共産党の党首・習近平および高官らとの首脳会談の様子をユーモラスに語った。
トランプ氏は「習とは友人関係にある。今のところは、そう呼べるだろう」と述べた上で、「彼は非常に強硬的な人物だ」と評した。
さらに、会談時の様子を振り返り、「彼の両脇には6人ずつ計12人の中国共産党高官が座っていた。みな背筋を伸ばし、まるで縛られているように一言も発しなかった」と身振りを交えて語った。
トランプ氏がその中共高官の一人に話しかけても、全く反応がなかったという。
「もう一度聞いたが、それでも沈黙したままだった。習が一切の反応を許さなかったのだ」と述べた。
さらに、副大統領に相当する人物にも質問を投げかけたが、同様に無言だったという。
トランプ氏は、中共高官について「これほどまでに硬直した姿勢を見たことがない。あれほど(習を)恐れている男性たちも初めて見た」と語り、会場の笑いを誘った。
また、自身の政権メンバーを引き合いに出して冗談を続け、「自分の閣僚たちも、あの中共高官のように背筋を伸ばして静かにしていてくれたらいいのに」と笑いを取った。
ヴァンス副大統領にも言及し、「ヴァンスはダメだ。いつも口を挟んでくる。せめて数日だけでも静かにしてくれないか」とからかった。
トランプ氏のユーモアを交えた発言に、会場は終始笑いに包まれていた。演説の一幕は、中共高官の硬直した態度や自由の欠如を風刺する形ともなった。
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