深圳の2億元の別荘 約3分の1まで値下げも買い手不在

2025/12/26 更新: 2025/12/26

中国深圳市にある評価額2億元(約42億円)の別荘が12月24日に開始価格6673万元(約14億円)で競売に出されたが、入札者は現れず流札となった。このニュースは12月26日、検索の人気ワード入りを果たした。

阿里司法オークションプラットフォーム(Alibaba)の24日午前10時時点の表示では、「本件はすでに流札。入札者なし!」と掲示されていた。

競売情報によると、今回の対象物件は「深圳市観瀾街道高爾夫大道・観瀾湖ゴルフ邸宅マンフィア区E4棟の不動産および付属施設・設備(第8回目)」である。開始価格は6673万3675元(約14億円)、評価額は2億114万750元(約42億円)とされていた。入札に参加するには1334万元(約2億8千万円)の保証金が必要であった。

競売ページには、2024年11月26日~25年12月24日までの8回分の競売情報が一覧で掲載されていた(競売プラットフォームのスクリーンショット)

2024年11月26日の初回競売では、開始価格が1億2873万80元(約27億円)に設定されていたが、当時も「入札者なし」で流札となっていた。今回は評価額よりも1億3千万元(約27億円)以上安い価格にもかかわらず、再び流札となった。

競売公告によれば、当該不動産の総面積は約3935.02平方メートルで、地上4階・地下2階の計6フロア構成、超大型プライベートガーデンを備えている。また、公告には未払いの物件管理費および関連費用が合計215万8574元(約4500万円)、未納の電気料金が10万3313元(約210万円)あることも記されていた。

極目新聞が12月25日に伝えたところによれば、この物件は深圳のハイテク企業グループ「中科創系」に関連する資産であるという。

ネット上では「縁起が悪い」「管理費滞納で割に合わない」と批判噴出

多くのネットユーザーは、1億元以上の値下げにもかかわらず流札となったことについて、さまざまな意見を寄せた。

ネットユーザー「江湖秋水D」は次のように述べている。
「(1)市場が低迷しており、稼ぐのが難しい。
(2)前の所有者が強制執行を受け、8回も流札していて縁起が悪い。
(3)買う意味があまりない。資金があるなら今は新築を購入するほうがはるかに得だ」

別のユーザー「大魚是射熊座」はこうコメントした。
「そんなものを買うのは愚か者だけだ。そもそも資産として質が悪い。(元の所有者は逮捕されており、縁起も悪く汚れている)さらに200万元(約4200万円)以上の管理費も滞納している。この家を買えば、ただのカモになるだけだろう」

劉毅
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