インドでニパウイルスが流行 致死率58% 各国が検査強化

2026/01/26 更新: 2026/01/26

海外渡航でココナツ水は飲むな? 台湾当局が緊急釈明

インドで致死性のニパウイルス(Nipah virus)感染例や集団感染の疑いが相次いで確認され、国際的な関心が高まっている。インドからの渡航者の往来が多いタイなど周辺国は、空港での健康検査を強化している。

報道によると、インド東部の西ベンガル州では最近、ニパウイルス感染の確定例が5件報告され、約100人が隔離措置を受けている。ニパウイルスは世界でこれまでに750例以上が確認されており、致死率は58%に達している。

バンコク・ポスト紙は、タイ疾病管理当局が1月25日、スワンナプーム空港、ドンムアン空港、プーケット空港で入国者に対する感染症スクリーニングを強化すると発表したと報じた。特に西ベンガル州からの渡航者を重点的に確認する。

スクリーニングには体温測定が含まれ、症状のある渡航者については現地での評価を実施する。声明によると、高熱や感染が疑われる症状を示した場合、指定施設に移送し、定められた手順に従って追加検査を行う。

タイ政府はまた、インド渡航を予定する自国民に対し、追加の予防措置を講じるよう注意喚起を出した。

台湾の衛生福利部疾病管制署は25日、インド南部ケララ州に対する渡航警戒を「第2級:黄色注意」のまま維持するとした上で、ニパウイルスを「第5類感染症」に追加指定する方針を正式に予告した。

疾病管制署の公式サイトによると、ニパウイルスの自然宿主はコウモリで、オオコウモリ属など複数のコウモリ種から確認されている。ウイルスは豚、馬、羊、犬、猫など複数の動物(中間宿主)に感染し、人にも伝播する。人への感染は、コウモリや豚からの感染が主で、病気の豚に直接接触したり、飛沫感染、感染動物の口や鼻の分泌物や組織に触れたりすることで起こる。人から人への感染は限定的とされる。

一方、インターネット上で、疾病管制署が「ニパウイルス対策として海外では生のココナツ水を避けるよう勧告した」との情報が拡散していることについて、同署は25日、この内容は正確ではないと公式に否定した。

疾病管制署は、注意が必要なのは西ベンガル州、ケララ州、バングラデシュなど流行地域を訪問または滞在する人に限られ、すべての海外渡航者が生のココナツ水を避ける必要はないと説明した。実際の重点は、加熱されていないナツメヤシやナツメヤシ樹液の摂取を避けることにあり、現地で果実食コウモリに汚染された可能性のある果物や飲料を口にしないよう注意すべきだとした。

同署は、今回の説明はココナツ水に対する不必要な不安を防ぎ、真に注意すべき感染予防の要点が見過ごされることを避けるためだと強調した。その上で、特定の流行地域を訪れる際には、防疫措置や食事に関する勧告を守り、感染リスクを低減するよう呼びかけた。

(責任編集:林清)