トランプ氏が英加に警告 中共との貿易は「極めて危険」

2026/01/31 更新: 2026/01/31

イギリスのスターマー首相が中国を訪問する中、トランプ米大統領は29日、イギリスが中国共産党(中共)政府と商業協力を進めることに強い警戒感を示した。

トランプ氏は同日、ドキュメンタリー映画「メラニア」のプレミア上映後、記者団からスターマー氏と中国との経済協力について問われ、「そのような行動は極めて危険だ」と述べた。

今回の訪中には、イギリス企業幹部や各種機関のトップおよそ60人が同行した。中共側は、イギリス産ウイスキーに課している輸入関税を10%から5%に引き下げることで合意したほか、イギリス国民について、中国での滞在が30日以内であればビザを免除するとしている。

スターマー氏は、英米両国は長年にわたり緊密な協力関係にあるとした上で、イギリスが中共との経済関係を強化しても、トランプ氏を怒らせることにはならないとの考えを示した。

一方、トランプ氏がより強い懸念を示しているのは、カナダの将来だ。トランプ氏は、中共が人権問題を取引材料として貿易と結び付け、民主主義国家に圧力をかけてきたと指摘。中共がカナダに対し、アイスホッケーの禁止を求める可能性すらあるとの見方を示した。

さらにトランプ氏は、中共がカナダを「完全に飲み込む」と述べ、企業や社会構造、さらにはカナダ人の生活様式そのものが破壊されると警告した。

これに対し、スターマー氏は、トランプ氏の発言は主としてカナダを念頭に置いたものであり、イギリスに向けられたものではないとの見方を示した。

記者から、イギリスが中国と貿易を進めることについてどう考えるかを問われたトランプ氏は、「彼らのやっていることは非常に危険だ。私は、カナダが中国と商売をする方が、さらに危険だと思っている。カナダの状況は良くない。非常に悪い。しかし、中国を解決策と見なすべきではない」と述べた。その上で、「私は中国をよく知っている。習近平は私の友人で、私は彼を非常によく理解している。しかし、これはカナダが直面している大きな障害だ」と語った。

トランプ氏は以前にも、カナダが中共と貿易協定を結んだ場合、すべてのカナダ産輸入品に100%の関税を課すと警告している。

また29日、トランプ氏は、カナダが「直ちに」米航空機メーカー、ガルフストリームが製造するビジネスジェット機を認証しない場合、カナダからアメリカに輸出されるすべての航空機に50%の関税を課すと表明した。あわせて、ボンバルディアのグローバル・エクスプレス機を含む、すべてのカナダ製航空機の認証を取り消すと発表した。

アメリカはカナダ最大の貿易相手国である。カナダ政府の最新データによると、同国の輸出の75%以上はアメリカ向けで、インド太平洋地域向けは10.5%にとどまっている。

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