米国防長官 イランの近隣国攻撃は「大きな間違い」 アラブの米接近を後押し

2026/03/13 更新: 2026/03/13

ヘグセス米国防長官は10日、イランがアラブの近隣諸国を攻撃する道を選んだのは「重大な過ち」だと述べ、これらの国々は「かえって米国側に舵を切る決断をした」からだと語った。

国防総省でのブリーフィングで、ヘグセス氏は「イラン政権は当初から、軽率にも近隣諸国を攻撃した。これは大きな間違いであり、彼らの本性と真の目的を露呈させるものであった」と指摘。そのうえで、「無差別に攻撃を行い、最初から無謀な行動に出たのだ」と述べた。

ヘグセス氏は、米国側はあらかじめイラン政権がこうした反応を示す可能性を予測していたと説明した。かつてのハメネイ政権から、現在その息子が率いる政権の「絶望」を示すものだと指摘した。

ヘグセス氏は、「彼らはなおも、窮地から抜け出す方法は、アラブのパートナーたちを一層引き離すことだと考えている。しかし、これらアラブ諸国はむしろ我々と協力する道を選び、攻勢に出る構えも見せている」との見方を示した。

「我々に基地を開放し、駐留の条件を提供し、我々がその領空に入り、利用し、飛行することを認めているのだ」

ヘグセス氏は、イランのこうした行動が、逆に米国とアラブ諸国との間に「新たなパートナーシップ」を築くことになったと指摘し、このパートナーシップは今後も中東地域を作り変え続け、トランプ大統領が成立させた「アブラハム合意」の影響力を一層強化するだろうとの見方を示した。

トランプ氏も、10日に米FOXニュースの電話インタビューに応じた際、この件に触れた。トランプ氏は、戦争が始まってからの出来事の中で「最も驚かされたことの一つは、イランが、自分たちを攻撃していない国々を攻撃したことだ」と述べた。

ロイターの統計によれば、2月28日に米国とイスラエルがイランへの攻撃を開始して以来、イランは近隣諸国に対し、少なくとも600発の弾道ミサイル、少なくとも15発の巡航ミサイル、および2600機を超えるドローンを発射している。

そのうち、UAEは253発の弾道ミサイルと1440機のドローンを探知しており、このうち2発のミサイルと81機の無人機が同国領内に落下。同国の複数のランドマークが、爆発による衝撃波、あるいはミサイルや無人機の破片の影響を受けた。

影響を受けた施設には、ドバイ国際空港、アブダビ国際空港、ブルジュ・アル・アラブ、ジュメイラ・パーム・アイランド、およびドバイ・モールなどが含まれる。

カタールでは、127発の弾道ミサイルと63機のドローンを探知している。バーレーンは、イランが発射したミサイル105発と、イランのドローン176機を撃墜した。

クウェートは、ミサイル120発とドローン308機を探知した。サウジアラビアとオマーンについては、関連データは公表されていない。

7日、イランのペゼシキアン大統領は、連日の攻撃にさらされた近隣諸国に謝罪したうえで、ハメネイ師と複数の高級指揮官が戦死した後、一部の武装部隊が「随意射撃」の状態に置かれたため、敵対していない国々への誤爆が起きたのだと説明した。

同氏はさらに、臨時指導委員会がすでに命令を発し、攻撃が隣国の領土から発せられたのでない限り、軍はこれらの国々に向けてミサイルを発射することを厳しく禁じていると明らかにした。

しかし、ペゼシキアン氏の演説の前後に、イラン革命防衛隊は次の一波の攻撃を実施すると発表した。アラブ首長国連邦、クウェート、バーレーン、ヨルダンにある米軍施設を標的にすると表明した。

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