張又俠の拘束先を巡り新たな見方 上層内部の動揺さらに深刻化

2026/02/03 更新: 2026/02/03

最近、元上海企業家の胡力任氏は、北京のある高官の話として、中共中央軍事委員会の元副主席である張又俠が現在、河北省廊坊市固安にある中央警衛局の閉鎖施設に拘束され、蔡奇が審査と処置を統括していると明らかにした。これらの内容は公式には確認されていないが、中共上層の権力運営と軍内粛清への関心を高めている。

胡力任氏は2月1日、大紀元の取材に対し、情報は現在も在職中で高い職位にある北京の官員から得たものだと述べた。この官員は、張又俠が拘束後、北京市中心部ではなく、北京市の南に位置する河北省廊坊市固安付近の中央警衛局の訓練・閉鎖施設に移送されたと明言した。

公開資料によると、河北省廊坊市固安県は永定河を挟んで北京市と向かい合い、天安門から約50キロ、北京大興国際空港から約8キロの位置にある。

胡力任氏は、北京市中心部では土地や警備資源が逼迫しているため、中央警衛局は以前から訓練、審査、拘束の一部機能を廊坊市固安方面に移してきたと分析した。これらの施設は交通の便が良く、厳重に管理されており、中南海との迅速な連絡を保ちながら外部の視線を遮断できるため、「高度に敏感な対象」を扱うのに適していると述べた。

胡力任氏の伝聞によれば、張又俠は現在、完全に隔離された状態にあり、外部との接触はできないという。張又俠は70歳を超えており、拘束後は継続的な高強度の取り調べを受け、身体的・精神的な圧力に直面しているとされる。

胡力任氏はさらに、張又俠の事案において蔡奇が重要な役割を果たしていると明らかにした。情報源によれば、蔡奇は最近、北京市中心部の執務区域に戻らず、この施設に滞在し、張又俠の審査と処置を自ら統括しているという。関係官員は、この事案は関与する階層が極めて高く、蔡奇本人のみが把握する内情も多いため、蔡奇が主導することは不自然ではないと述べた。

また胡力任氏は、張又俠の移送と取り調べの過程では、軍、警衛局、中央紀律検査委員会など複数の系統が連携し、関連の手配が極めて慎重に行われたと情報筋が語っていると付け加えた。

胡力任氏は以前、自身のメディア動画でもこの件に触れており、記者に対し、情報の信頼性は「100%ではないが、少なくとも90%以上だと思う」と述べた。胡力任氏は、情報を提供した政府の官員とは長年の私的関係があり、相手は現在も在職中の高官で、場所や担当分担、行動の詳細が比較的具体的であるため、信頼性は相対的に高いと説明した。

胡力任氏はまた、この官員の話として、廊坊市固安の施設から中央警衛局専用の通行ルートを通って中南海へ向かうと、車で約1時間で到着でき、突発事態への対応に極めて便利だと伝えた。蔡奇はこの場所に宿舎を持ち、最近は直接ここに滞在して関連事務に対応しているという。

大紀元は以上の内容を確認できていない。

現時点で、当局は張又俠の具体的な拘束場所、健康状態、審査の手配についていかなる説明も行っていない。胡力任氏の今回の証言は、中共上層内部の権力粛清、軍内粛清の規模と運用方法に対する関心をさらに強め、現在の政治環境における情報の高度な不透明性を浮き彫りにしている。

2月1日、胡力任氏は自身の番組で、習近平を中心とする権力構造が深い調整過程にあり、今後さらに激しい内部動揺が生じる可能性を否定できないと述べた。胡力任氏は特に、中共中央弁公庁主任の蔡奇は長年にわたり中枢運営を掌握し、習近平の生活、日程、意思決定過程に精通しており、習近平個人の状況を最も包括的に把握している官員の一人だと指摘した。蔡奇が握る行政資源、警衛系統、中枢調整能力は、権力構造の中で蔡奇を極めて敏感な位置に置いていると述べた。

胡力任氏は、張又俠の事案は終点ではなく、より深い権力再編の前兆である可能性があると警告した。現在の上層権力構造は高度に不安定な状態にあり、各勢力の駆け引きが一段と激化しているとした。

中共国防部が1月24日に張又俠と劉振立の失脚を発表した後、中共軍報は社説を掲載し、二人の問題を「五つの重大な違反」と位置づけ、「軍委主席責任制を深刻に踏みにじり、破壊した」などの強い表現で批判した。

1月31日、中共軍報は再び一面に記事を掲載し、張又俠と劉振立の処分は「悪影響の根源を取り除く」うえで重要な意義があると強調し「全軍官兵は党中央の決定を断固支持すべきだ」と呼びかけた。事案発生から日数が経過しても軍報が連続して論評を掲載していることは、軍心の不安定さを反映しているとの見方が出ている。

軍関係者の沈建輝(仮名)氏は以前、大紀元に対し、張又俠と習近平の対立は長年にわたるもので、感染症流行期には軍内上層の習近平への不満が頂点に達したと明らかにした。

沈建輝氏は、張又俠ら軍委指導部や多くの現役・退役軍人が私下で、習近平が危険を避けて前線に立たない姿勢を批判し「身の安全を優先しながら続投を図っている」とみなしていたと述べた。

沈建輝氏は、より核心的な対立は台湾問題に集中しており、張又俠と軍内多数の高級将官は台湾への武力行使に反対していると述べた。沈建輝氏は、習近平が台湾武力統一を推進する動機は個人権力の強化にあり、権力を失った後の政治的責任追及を懸念しているため、重大な政治的成果によって統治の正統性を強化しようとしているとの見方を示した。

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