2026年の旧正月は2月17日。家族が集う、一年で最も大切な祝日である。だが今年、故郷に帰れない出稼ぎ労働者が各地で増えている。
2月14日、本紙記者は出稼ぎ労働者の実態を追い、各地の仕事あっせん所や日雇いの集まり場を取材した。
山東省や貴州省などでは、午前4時台、凍える寒さの中で仕事を待つ人々の列ができていた。
済南市の男性はこう話す。
「一年間必死に働いたのに、手元に残ったお金はほとんどない。これでは正月どころではない」
旧正月に故郷で正月を過ごすには、とにかくお金がかかる。親戚を回り、子供にお年玉を渡し、食卓を整え、贈り物も用意しなければならない。
同じ男性は肩を落として語った。
「お金がなければ、胸を張って帰れない」
貴州省の男性は静かに続けた。
「仲間の中には、一年間働いてもほとんど稼げず、いまも一日カップ麺一つでしのいでいる人がいる。そんな状態では、とても故郷に戻れない」
中には働いたのに賃金を受け取れず、現場で支払いを待ち続ける人もいる。
「お金をもらえないまま、泣きながら帰った仲間もいる」と50代の男性は打ち明けた。
景気低迷と不動産不況の影響で、建設業の仕事は急減している。
本来なら笑顔があふれるはずの旧正月。
それでも、多くの出稼ぎ労働者は故郷に向かわない。帰らないのではない。帰れないのだ。

ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。