米元特使 米軍地上部隊投入を提言 カーグ島奪取呼びかけ

2026/03/25 更新: 2026/03/25

イランがホルムズ海峡を妨害・封鎖するなか、トランプ前政権の特使を務めた退役中将キース・ケロッグ(Keith Kellogg)氏は火曜日(3月24日)、戦略的水路を武力で再開し、恒久的な航行の安全を確保するための「地上部隊(boots on the ground)」投入戦略を明らかにした。

昨年、トランプ大統領のウクライナ担当特使を務めたケロッグ氏は、退役前は陸軍第82空挺師団の師団長を歴任した人物だ。彼は、イランによる石油供給の支配を打破するため、イランの重要拠点である島々を軍事占領すべきだと主張している。特に、ペルシャ湾の戦略的ハブであり、イランの石油輸出の生命線である「カーグ島(Kharg Island)」を名指しで挙げた。

ケロッグ氏は番組『フォックス&フレンズ』の中で、「地上部隊の投入には大賛成だ。カーグ島を奪取し、ホルムズ海峡を統制下に置くことで、テヘランの『経済的生命線』を断ち、世界経済をこれ以上人質に取らせないようにすべきだ」と直言した。

この発言と呼応するように、ウォール・ストリート・ジャーナルなど複数の米メディアは火曜日、国防総省がイランに対する軍事作戦を支援するため、陸軍の精鋭部隊である第82空挺師団(82nd Airborne Division)から3千人規模の旅団戦闘団を中東へ派遣する計画であると報じた。

陸軍の緊急展開部隊として、第82空挺師団は世界のあらゆる場所に24時間以内に展開し、目標となる飛行場や拠点の安全を確保する能力を持つ。

一方、ホルムズ海峡の安全確保は多国間による共同作戦へと発展している。ロンドン・タイムズの報道によれば、イギリスは無人システムを搭載した艦船を派遣、あるいは傭船し、掃海任務(機雷の捜索・処分)を行うことを検討している。この計画はフランス、米国、およびその他の同盟国と協調して進められ、第2段階では、通過するタンカーを護衛するために45型駆逐艦を出動させる可能性もあるという。

同火曜日、トランプ大統領はホワイトハウスで、イランに対する軍事作戦が「多大な成功」を収めたと述べた。トランプ氏によれば、イランの海空軍および防空システムはもはや存在せず、「指導層も全員消えた」という。周囲からは(イラン側との)連絡窓口が機能しているのか疑問視する声も上がっているが、トランプ氏は水面下での交渉は順調だと主張。さらに、イラン指導部からホルムズ海峡に関する「破格の譲歩(ビッグ・ギフト)」が提示されたことを明らかにした。

甚大な被害を受けているにもかかわらず、イラン軍の報道官アブドラヒ・アリアバディ(Ali Abdollahi Aliabadi)氏は火曜日、「武装部隊は最後の勝利まで戦う」と強硬な姿勢を示し、いかなる交渉も行われていないと否定した。

しかし、イランへの圧力は米国やイスラエルからだけではない。ブルームバーグの報道によると、イランによる攻撃が近隣諸国の港湾、エネルギー施設、空港に及んでいることから、サウジアラビアやアラブ首長首国連邦(UAE)といった湾岸の大国も、対イラン軍事作戦への正式な参加を検討しているという。

林姸
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