米国への大腸菌密輸で中国人研究者に有罪判決

2026/04/16 更新: 2026/04/16

4月14日、米連邦検察官は、大腸菌を密かに米国内に持ち込んだことを認めた中国人研究者に対し、4カ月超の禁錮刑が言い渡されたと発表した。

インディアナ州南部地区連邦検察官室が公表した情報によると、中国国籍の32歳、インディアナ大学の元博士研究員・項友煌(Youhuang Xiang)被告は、中国から送られた「女性用下着」と表示された荷物の中に大腸菌のDNAを隠して持ち込んだことを認めた。

検察によると、この荷物は2024年3月「科学技術製品」を主な取り扱い品目とする中国企業から項被告の自宅に送付された。

2025年11月、連邦捜査局(FBI)インディアナポリス支局が、中国から「米国の大学関係者」宛てに送られた不審な荷物を調査する過程で、この荷物に着目した。

捜査員は、科学技術製品を主に扱う企業から「女性用下着」が送られてきたことを不審に思い、荷物に別の目的があると疑った。

その後、英国から米国に帰国した項被告は、シカゴのオヘア国際空港で税関当局に呼び止められ調査を受けた。

当初、項被告はこの荷物について知らないと否定したが、その後、荷物の中に大腸菌のDNAサンプルを隠していたことを認めた。

大腸菌は腸内に生息する細菌だが、有害な菌株の中には重篤な疾患を引き起こす可能性があり、拡散した場合には深刻な影響をもたらす恐れがある。

FBIインディアナポリス支局長のオマリー氏は、生物材料を密かに米国内に持ち込む行為は公共の安全に対する深刻な脅威となると述べた。

また、調査の過程で、項被告が中国共産党員であるにもかかわらず、ビザおよび移民関連書類の申請時にその事実を正直に申告していなかったことも明らかになった。

項被告には禁錮4か月超のほか、罰金および保護観察付き釈放が言い渡され、刑期終了後には国外追放となる。

米当局はこの事案が孤立した事例ではないと指摘した。近年、回虫の材料やカエルの胚など、生物材料を密かに米国内に持ち込んだとして複数の外国人研究者が訴追されている。

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