中国の東北地方で人口減少が続いている。中国国家統計局のデータによると、2021~25年の5年間で、黒竜江・吉林・遼寧の3省の人口は合計400万人以上減少し、現在は約9428万人まで落ち込んだ。
この傾向は以前から続いている。2010~20年の10年間でも、人口は1099万人減少した。東北は全国でも人口流出が目立つ地域となっており、この状況を指して「東北化」という言葉も広がっている。
人口減少の主な原因として、二つの要因を指摘している。一つは、若い世代が仕事を求めて北京や上海、広東などの都市へ移動していること。もう一つは、出生数が死亡数を下回る「自然減少」だ。
若者の流出により、高齢化が進んでいる。さらに出生率も低く、黒竜江、吉林、遼寧はいずれも全国で下位に並ぶ水準となっている。
ただ、こうした数字については、以前から専門家や海外メディアの間で「実態を十分に反映していない」との指摘も出ている。中国では人口や経済統計をめぐり、実態との乖離が議論されてきた経緯があるためだ。実際、急速な人口流出や出生数の低下が続く中で、現場の変化は統計以上に深刻だとする見方もある。
東北の人口減少の流れがどこまで続くのか、そして公表される数字は現実をどこまで映しているのか、引き続き注視する必要がある。
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