中国 名門大元教授の発言が注目集める

「世界不況ではない」 中国最高学府の元教授が語った「中国だけ苦しい」現実

2026/06/28 更新: 2026/06/28

「世界経済が悪いから中国経済も苦しい」。そんな見方を、中国トップクラスの名門大学・清華大学で16年間教壇に立った元教授が真っ向から否定した。

清華大学で博士課程の指導教員(博士課程の学生を指導する教授)を務めた鄭毓煌(てい・いくこう)氏は、6月18日に公開されたインタビュー動画で、「悪いのは世界経済ではない。中国だけだ」と語った。この発言は中国のSNSでも大きな注目を集めている。

鄭氏は、米国では高額なスポーツ観戦チケットが完売するほど消費が活発で、巨大スタジアムも満員になる現状を紹介。「世界経済が悪いのではなく、中国だけが悪い」と強調した。

さらに、ベトナムやインドでは経済成長が続き、アルゼンチンでは経済改革が進むなど、世界各地では前向きな動きが見られると紹介。「世界全体が不況という認識は正しくない」との考えを示した。

また、中国では大型スポーツ大会のたびに新たな競技場を建設し、その後は十分に活用されず維持費だけが残るケースが少なくないと指摘。一方、米国では既存の競技場を各都市で活用する開催方式を評価し、「結局、その負担は国民が背負うことになる」と述べた。

しかし、中国経済が低迷する本当の理由について話が及ぶと、鄭氏は「これ以上はあまり話せない」と発言を打ち切った。

鄭氏は清華大学を退職後、現在は動画配信などを通じて社会問題について発信している。2025年には、ハーバード大学と北京大学のキャンパス開放状況を比較した動画が1千万回以上再生され、大きな話題となった。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
関連特集: 中国