中国 海外へ逃げたい 高官たちの苦肉の策

「クビでいい。パスポートを返して」 中国高官の脱出妙策

2026/07/23 更新: 2026/07/23

「クビにしてくれ!」

海外へ逃れるため、わざとクビになる。中国では今、そんな異例の行動を選ぶ高官が後を絶たない。

中国では財政難に苦しむ当局が金融業界への調査範囲を広げる中、海外資産まで調べられることを恐れた高官らの間で、国外へ逃れるため、わざと会社のルールを破ってクビになり、パスポートの返還を狙う動きまで広がっていることが分かった。

中国では近年、公務員だけでなく、教師や医師、国有企業の社員などにも出国規制が広がっている。勤務先がパスポートを預かるだけでなく、海外へ行けないよう、パスポートを使えなくする手続きを求められたり、過去5年間の海外渡航歴を調べられたりするケースも報告されている。

本紙の取材に応じた中国金融業界の関係者は、「知人の医師に末期がんの診断書を書いてもらう人もいれば、酒気帯び運転でわざと懲戒解雇され、パスポートを取り戻そうとする人もいる」と実態を明かした。実際、ある国有企業の幹部は、普通に退職してもパスポートが返還されない可能性があったため、酒気帯び運転でクビになり、返還されたパスポートでアメリカへ渡ったという。

海外へ行かせたくない当局と、調査が及ぶ前に国外へ逃れたい幹部たち。中国では今、その攻防が水面下で激しさを増している。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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