省・部級高官の失脚者数が倍増 識者「中共の反腐敗は選択的な粛清」

2026/07/27 更新: 2026/07/27

中国共産党(中共)中央規律検査委員会と国家監察委員会は今月25日、2026年上半期の全国の紀律検査・監察機関による立件件数が53万8千件となり、前年同期比で3.3%増加したと発表した。このうち41万2千人が処分を受け、省・部級以上の幹部74人が失脚し、前年同期の約2倍に増えたとしている。

今年上半期に中共の紀律検査・監察機関が省・部級以上の幹部を立件した人数は、昨年の43人から50人へと16.3%増加した。また、庁・局級幹部の立件数も前年同期の2335人から2773人へ増え、増加率は18.8%となった。

関連統計によると、昨年上半期に42万人が処分を受けたのに比べ、今年は中・高級幹部への処分が目立って増加している。とりわけ、省・部級幹部の失脚者数は30人から74人へと大幅に増えている状況である。

中共が掲げる「反腐敗」は、「取り締まるほど腐敗が深刻化する」と広く受け止められている。専門家らは、実際には政治的な選別による反腐敗にすぎず、失脚した幹部は権力闘争の政敵であるとの見方を示している。

政治評論家で『北京之春』名誉編集長の胡平氏は「官僚社会では誰もが分かっていることだが、腐敗しているかどうか自体は重要ではない。強いて言えば誰もが腐敗している。だから、今日あなたが摘発され、別の人はされない、あるいはその逆であっても、それはあなたの方が特別に腐敗していたからではない。皆ほとんど同じなのだ」と語った。

同氏は「独裁者が何を考えているかは誰にも分からない。ある日突然、気に入らなくなった人物を粛清し、翌日にはまた別の人物を標的にする。そのようなことが繰り返される」と見ている。

中国問題専門家で時事評論家の王赫氏は、「中共の腐敗は体制そのものに根差した問題であり、党が存在する限り腐敗を解決することは不可能だ。民間では『反腐敗を進めれば党が滅び、反腐敗をしなければ国が滅びる』と言われている。共産党は国が犠牲になっても国家の利益を独占する道を選び、腐敗を認識していても根本的に解決することはできないと述べた。

また「現在は党内抗争が極めて激しく、習近平の権力基盤も弱まり、各派閥の争いは白熱している。腐敗は普遍的に存在するが、誰が失脚するかには政治的な意図があり、多くは権力闘争の政敵である。中共が行っているのは選択的な反腐敗にほかならない」と指摘している。

元中共中央規律検査委員会委員の王友群氏は大紀元への寄稿で、「現実はすでに総書記の習近平の前に突き付けられている。それは、中共の反腐敗は取り締まるほど腐敗が深刻化し、さらに党が歴史に逆行する政策を進める中で、いわゆる反腐敗運動が成功する可能性はないということである」と論じた。

 

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