中国 中間層に広がる「家計防衛」

中国で習い事離れ 夏休みでも教室ガラガラ

2026/08/24 更新: 2026/08/24

中国で、夏休みの習い事教室から子どもたちが減っている。例年ならにぎわう絵画やダンス、音楽などの教室で、今年は「生徒が集まらない」という声が相次いでいる。

ある教室経営者はSNSで、「絵画はゼロ、ダンスは3人、ドラムとギターは1人ずつ」と今年の状況を紹介した。昨年は満員だったクラスが、今年は生徒1人というケースもあるという。

夏休みは本来、こうした教室にとって最大のかき入れ時だ。それだけに業界からは、「夏に集まらなければ、秋以降はどうすればいいのか」と不安の声が上がっている。

背景にあるとみられるのが、家計の節約だ。

中国ではこれまで、「子どもをスタートラインで負けさせたくない」という親心から、ピアノや絵画、スポーツなど複数の習い事に通わせる家庭も珍しくなかった。周囲の子が習えば「うちの子も」と、教育費を競うようにかける風潮もあった。

しかし景気の低迷が長引き、収入への不安が強まるなか、住宅ローンや車のローンなど毎月の支払いを抱える家庭では、習い事も見直しの対象になっている。

特にピアノや美術、馬術などは、長く続けなければ成果が見えにくいうえ、費用もかさむ。生活に余裕がなくなれば、削られやすい支出でもある。

かつては子どもの将来のために惜しまず使ったお金を、今は家族の暮らしを守るために残す。中国の中間層の財布は、それだけ慎重になっている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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