浜辺に大量の魚の死骸、赤く変色する河 西アフリカの小国 中国企業の廃水で公害
西アフリカに位置する自然豊かな国ガンビアは、4年前に建てられた中国企業の魚加工工場による汚染物質排出で公害が確認されている。汚染物質のために浜辺には大量の死んだ魚が打ち上げられ、河川は赤く変色した。人が泳げば皮膚にかゆみをもたらすという。
インド、インド洋の島国モルディブに10億ドル融資検討 軍配備を条件=報道
インドは同国南部に位置する島国モルディブに、財政支援のため10億米ドルの融資を提供する見通し。モルディブは、対中債務急増による財政赤字で債務不履行の危機にひんしている。インド政府は島内のインド軍配備を条件に融資を検討している。
不安と懸念、混乱を広げる中国「一帯一路」 停止や見直しは300億ドルに
中国の経済圏構想「一帯一路」は、関係国が債務不履行の危機に陥るほどの高額融資から、共産党政権による債務トラップ外交と呼ばれている。アジア、中東、アフリカに広がる複数のインフラ計画はこの数週間で300億ドル以上が停止や再検討された。
宣言なしで幕を閉じたAPEC 中国が「不公平な貿易」に不満か
11月18日、パプアニューギニアで開かれていたアジア太平洋経済協力会議(APEC)は異例の宣言なしで幕を閉じた。参加した21の国と地域のなかで、中国だけが宣言に同意しなかった。中国は文言の中に中国批判があると捉えて、不満を抱いていたという。
「借金で溺死させない」米副大統領、一帯一路に警戒呼びかけ フィリピンは協議見直し
パプアニューギニアで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、米副大統領は演説でアジア太平洋諸国に対し、中国政府による負債トラップを暗喩して、主権を害する重い負債を受け入れないよう警告した。フィリピン財務相はAPEC開催期間中、一帯一路関連協議を見直すと発表した。
ケニア議員、外国人資本制限法を提案「中国の侵攻防ぎたい」
ケニアの与党議員は、中国企業が国内企業に影響を与えるのを防ぐために、公共事業の契約について外国資本の制限するよう提案した。
次は「国家標準2035」か 消えぬ中国の技術強国の野心
米中貿易戦争の標的となった「中国製造2025」がいま、鳴りを潜めている。しかし、中国共産党政権の「世界の製造強国入り」の目標が消えたわけではない。中国国務院は今年1月、「中国標準2035」戦略を打ち出した。
中国共産党が目を付けている11の「主軸国家」とは=米シンクタンク
アメリカのシンクタンク「ランド研究所」は近日発表した報告書において、中国共産党政権が海外展開するうえで重要な拠点となりうる11の国家を主軸国家(pivotal state)としてピックアップした。報告書では、発展途上国は中国にとってこれまで以上に重要な意味合いを持ち始めていると指摘。中国がこれらの国家と関係を構築し、その資源と市場を獲得することはその地政学的影響の拡大とアメリカとの対抗で優位に立つために不可欠であるとした。
ケニア警察、中国籍5人を逮捕 軍用品で違法な警備会社を計画か
アフリカのケニア警察当局は10月5日、国の安全保障に深刻な脅威を与える可能性があるとして、中国人民解放軍の軍服など軍用品を所持していた5人の中国籍の男女を逮捕した。警察によると、5人は軍用品を使い違法な警備会社を経営しようとしていた。
アフリカ最貧国シエラレオネ新政権 中国融資での新空港建設を拒否
アフリカの途上国シエラレオネ政府は10月10日、国の経済規模を超え、中国から4億ドルの融資を受け建設する予定だった、空港プロジェクトを破棄したと発表した。
ケニアと中国、労働者たちの冷たい関係 ケニア鉄道開通1年
中国のアフリカ投資が著しい。ケニアの多くの公共施設は機能不全で、老朽化したものが多い中、近年開通した中国資本の鉄道SGRの駅は、際立っている。巨額投資に両国間の蜜月関係がうかがえる一方で、労働者の間では積極的な交流はなされていない模様だ。
ザンビアで反中デモ 中国融資が経済を圧迫
南アフリカの国・ザンビアの首都ルサカで9月24日、反中国デモが発生した。現地紙サンデイ・タイムスによると、デモ参加者は、中国共産党の影響力が国内で広がるだけでなく、過剰な融資が国の脆弱な経済をさらに悪化させることに懸念を抱いている。
中国資本の土地買収でフランス農民が抗議
将来の食糧危機や食の安全問題を抱える中国は、海外での土地の買収を進めている。最近フランスの農業従事者およそ100人は、中国の投資家によりフランスの農地が投機商品扱いされていることに反対するデモを展開した。
米、中国軍事力報告書を発表「宇宙・サイバーなど各分野に戦闘力強化」
米国防総省が16日、中国当局の軍事力に関する年次報告書を発表した。米政府は、中国当局が「一帯一路」経済圏構想など様々な手段を通じて、国際社会における影響力の拡大を狙っていると指摘した。また、中国当局が西太平洋地域の米軍基地などを狙う爆撃機による空爆能力と、宇宙兵器・サイバー攻撃・電子戦などいわゆる「非対称戦争の軍事力」を強化しているに対して強い警戒感を示した。
一帯一路でスパイ活動が活発に 米セキュリティ会社が報告
米セキュリティ会社の調査報告によると、中国共産党政府は、世界規模の経済圏構想「一帯一路」を利用して、スパイ活動を拡大させているという。
マハティール首相がまもなく訪中 「一帯一路事業を諦めたい」中国と交渉へ
マレーシアのマハティール首相は、8月17日から5日間の日程で訪中して、習近平国家主席らと会談を行う。首相は13日にAP通信のインタビューを受け、訪中の際、前政権が中国と調印した「一帯一路」インフラ事業の中止に関する協議を行うと表明した。中国訪問は5月の首相就任後、初めとなる。
「中央アジアで腐敗を増長」露メディア、一帯一路を異例の批判
中央アジア諸国は、中国政府が世界の広範囲で実施するインフラ整備計画「一帯一路」構想の重要地域となっている。しかし、関係国の経済規模にそぐわない大型プロジェクトや、現地政府の腐敗と汚職を招くといった報道は増加しており、この構想の評判はますます下がっている。意外なことに、ロシアメディアからも批判は出ている。
中国紙、債務外交批判で日本に矛先 専門家「日本と中国は違う」
中国主導の現代版シルクロード構想「一帯一路」は、関係国のインフラ建設で、返済能力を汲みしない融資を結ばせているとして、英語圏有力紙は酷評している。中国官製紙は最近、この「債務トラップ外交」と呼ばれる批判をかわすため、途上国に借款を結ぶ日本を例にあげ「なぜ西側諸国は日本を責めないのか?」と矛先を日本に向けた。専門家は、「日本と中国の手法は違う」と反論した。
中国で「一帯一路」報道自重ぎみ 評判振るわず
61年振りに政権交代したマレーシアのマハティール政権は、ナジブ前首相と中国共産党政府が契約した、2つの一帯一路プロジェクトである計4兆円相当の鉄道計画を中止と見直しを発表した。国内の専門家から、親中ナジブ前政権のように政治腐敗と巨額負債を促すとの声が強まっていた。ナジブ氏の逮捕により、さらに負のイメージが色濃くなる一帯一路。中国政府は内外の情報に敏感になり、宣伝報道を抑えるようメディアに指示している。
豪州TVへ中国大使館から怒りの電話 放送中止要求、TV側「応じない」
オーストラリアの民間テレビ局は、中国の外交政策の問題点を取り上げた時事評論番組の予告放送をしたところ、在キャンベラ中国大使館から放送しないよう強く求める電話があったことを明かした。電話を受けたプロデューサーによると、この外交官の態度は高圧的で怒鳴っていたという。テレビ局は、予定通り番組を放送する姿勢だ。このテレビ局と同じメディアネットワークの9ニュースが報じた。
グリーンランドに3空港開発 デンマーク政府、中国企業の排除示唆
デンマーク政府は最近、同国自治領グリーンランドでの3つの航空建設プロジェクトで、中国企業が係わることに「安全保障政策に考慮するべきだ」として排除をを示唆した。
マレーシア新首相、「中国からの投資を見直す」
9日投開票のマレーシア議会下院選挙で、マハティール元首相(92)率いる野党連合が過半数議席を獲得して勝利した。元首相は10日、首相に就任した。マレーシアは1957 年の独立以来、初の政権交代となった。新政府は、マレーシアへの影響力を増す中国当局に危惧し、中国からの投資を規制するとみられる。
一帯一路、毎年5000億米ドルの資金不足=中国政府シンクタンク
中国の銀行幹部や政府研究者の話によると、中国共産党政府主導の現代版シルクロード構想「一帯一路」について、プロジェクトに係る国は経済貧国が多く、資金調達には深刻な課題があると指摘している。
キルギスで中国企業の襲撃事件 金鉱開発による環境汚染問題で
キルギス共和国南部ジ ャララバード州で11日、住民は有毒物質が周辺環境を汚染したとして、金鉱開発を行う中国の企業「GL Makmal Developing」を襲撃した事件が起きた。
IMF専務、中国の一帯一路「債務が多すぎ」と指摘
国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事は4月12日、中国の野心的な世界規模インフラ構想「一帯一路」について、計画に関わる国に「負債が多すぎる」と警告した。
「アフリカは第二の中国、中南米は第三の中国に」紅いカネに懸念強まる
チリ政府は2月28日、6.5億米ドルを投じて、中国企業・ファーウェイ(華為技術・HUAWEI)に共同委託している2万キロ以上もの光ファイバー通信網プロジェクトの着工を正式に発表した。この通信網が敷かれるチリ南部は、南極へのハブ港もあり、英米の科学研究所や軍事施設も点在する。専門家は、中国資本のインフラ構築は、ラテンアメリカのみならず米国の安全保障と戦略的利益を脅かす恐れがあると指摘している。
中国色が濃くなる「インドの裏庭」手をこまねくニューデリー
政情不安定が長引く、インド洋中心に位置する群島国家モルディブで2月中旬、中国海軍フリゲート艦が東インド洋を航行したもよう。同国では外国人の土地購入を許可すると憲法が改正され、港湾を中国国営企業が融資し拡張工事も行われており、中国共産党政権寄りが色濃くなっている。海洋戦略においても中国とインドによるにらみ合いが続いている。
政情不安定なモルディブに中国資本 元大統領は「植民地化だ」と批判
「中国モルディブ友好の橋」が間もなく完成する。インド洋に浮かぶ群島国モルディブ首都マリと、国際空港のある島を結ぶ7キロメートルの橋のことだ。名前は2014年9月、習近平国家主席が同国を訪れたとき、親中派アブドラ・ヤミーン大統領の提案で決まったという。
「一帯一路」に包囲網?独・仏高官、対抗策検討を示唆
世界各国は、「一帯一路」巨大経済圏構想を通じて、中国当局の各国への経済・政治的影響力の拡大、世界覇権への野心に対して、強い懸念を示している。このほど、日米などのインド太平洋諸国だけではなく、欧州連合(EU)有力国高官も、一帯一路に疑問の声を上げ、対抗策を講じる意向を示した。英BBC放送中国語電子版が19日報じた。
豪首相、米大統領との首脳会談で中国やTPP協議へ=当局者
[シドニー 22日 ロイター] - オーストラリア政府当局者は22日、米ワシントンで今週予定されているターンブル豪首相とトランプ米大統領の首脳会談で、中国の勢力拡大や環太平洋連携協定(TPP)が議題となる見通しだと明らかにした。 当局者は「(ターンブル)首相は財界幹部らと共に訪米し、貿易の機会について協議することを望んでいる。一方で、中国は会談の重要な部分を占めるだろう」と述べた。 トランプ