高智晟著『神とともに戦う』(40)弁護士の使命(7)
法律や法治を一種の目標として、意思や方法・信念の面で追求していっても危険がないのなら、それは喜ばしいことである。目標に通ずるその道のりに一歩踏み出せたら、気持ちが大いに奮い立
高智晟著『神とともに戦う』(39)弁護士の使命(6)
3、弁護士使命の実践のために 弁護士はいかにして、自分の使命を実践するのか。ここで実際にまず向かい合わねばならない使命、それは「我々が直面する必要のある問題をきちんと理解す
高智晟著『神とともに戦う』(38)弁護士の使命(5)
よく知られているように、弁護士が社会正義を実現する主なルートは、刑事事件における弁護である。しかしながら、中国では弁護士が右肩上がりで増える一方なのに対し、弁護士が関わる刑事事
高智晟著『神とともに戦う』(37)弁護士の使命(4)
この原因は実に複雑を極める。制度について言えば、弁護士業が中国に導入されてよりこの方、弁護士が主流社会に入ったことなどないのである。真に法治を追求する国において、弁護士は、国
高智晟著『神とともに戦う』(36)弁護士の使命(3)
訴訟を手がける弁護士として、これらはいずれも心に深く刻まれた思いである。例えば、かつて私が担当した「シリコン資産権をめぐる係争案」の一審で、私は大敗を喫した。これには、実に面
高智晟著『神とともに戦う』(35)弁護士の使命(2)
公平および社会正義を守るという角度から言えば、刑事案件の弁護における弁護士の地位と役割は極めて突出している。訴訟は一般に、双方が争うという明確な特徴を備えているわけだが、この点
ドイツの義兄【私の思い出日記】
3年前の3月、ドイツの義兄(次姉の夫)から電話がかかってきた。そんなことは初めてだったので驚いたが、自分の80歳のお誕生日のお祝いをするので、家族みんなで来てほしい。航空券を送るから、ぜひとのことだった。突然だったのと、コロナのこともあり、当然ながらその招待を受けることはできなかった。そして、彼(ライナー)はその年の10月に亡くなった。
高智晟著『神とともに戦う』(34) 弁護士の使命(1)
1.弁護士の使命とは何か 弁護士の使命には2種類あると思う。すなわち理論面の弁護士と現実に身を置く弁護士、それぞれの使命である。理論面の弁護士の使命とは、人権・憲政・法制・社
高智晟著『神とともに戦う』(33) 孤独な者の孤独な夜⑦
訴訟にかかわる弁護士として、私の人生は苦しいものである。過去も現在も、そしてこれからもそれが変わることはないだろう。
高智晟著『神とともに戦う』(32)孤独な者の孤独な夜⑥
形の上では「モラルの高い都市」へと発展を遂げた街――大連。だが、この地の裁判所が作り出した罪悪は書きつくせないほど多い。
高智晟著『神とともに戦う』(31) 孤独な者の孤独な夜⑤
袁紅冰教授の文章には私も深い感銘を受けた。実はその2日ほど前、妻さえも「なぜあなたは国内でこれほどの名声があるのに、大企業から顧問弁護士の依頼が来ないの」と尋ねてきた。
高智晟著『神とともに戦う』(30) 孤独な者の孤独な夜④
一昨年(2006年)、中国人民銀行(訳注、中国の中央銀行に当たる)が資金洗浄防止条例を公布施行した。
高智晟著『神とともに戦う』(29) 孤独な者の孤独な夜③
こんなこともあった。地方税務部門に勤める友人は私に、カシュガル地区麦盖堤県の国税局局長・蔡軍の話をしてくれた。
高智晟著『神とともに戦う』(28) 孤独な者の孤独な夜②
法廷での審理が終わるとメディアは私に「この件に関して、全国の同業者に何かメッセージはないか」と尋ねた。私は同業者にこんな忠告を残した。「中国の弁護士が無恥と栄光の区別をはっき
高智晟著『神とともに戦う』(27) 孤独な者の孤独な夜
友人が送ってくれた袁紅冰(北京大学法学部の元教授)氏の『高智晟弁護士の孤独』という文を読んだ時、私は涙をこらえられなかった。袁氏は、中国の弁護士全体に対して鋭い喝を入れた。す
高智晟著『神とともに戦う』(26)中国の弁護士の悲哀②
中国の闇はあまりにも多すぎる。とりわけ制度によって公民が受ける被害は深刻だ。だが、これは断じて悲哀の全てではない。我々の悲哀とはすなわち、公式・非公式にかかわらず接した政府の職
高智晟著『神とともに戦う』(25)中国の弁護士の悲哀
私が弁護士となって最初に引き受けたのは、無償の裁判であった。その後、毎年3分の1の精力は、貧しい人々のため無償の裁判へと注いだ。7年来、この点は常に一貫していた。北京に入り、
孝悌と仁義【雅(みやび)を語る】
中国の文化には、広く伝えられているムーランの物語があります。ムーランという未婚の少女が、国の王による集団徴兵に遭遇し、軍記物に父親の名前が書かれていました。 父親はすでに高齢で、家族には父親以外の男性もいません。
忘れられた地球の真実(1)地球の中心はブラックホール【未解決ミステリー】
ラドゥ・シナマー氏の書籍『Forgotten Genesis(忘れられた地球の真実』には、地下世界の都市「アペロス」についての詳細な記述が含まれています。この都市の人々は、我々と同じような外見をしていますが、高い知能を持ち、優れた技術を駆使しています。彼らが使用していたホログラフィック技術は特に驚くべきもので、異次元ヘルメットを使って体験することができます。
高智晟著『神とともに戦う』(24)どの案件もはらむ制度問題(2)
強制立ち退き裁判は完敗! 私が手がけた強制立ち退きの裁判は100戦100敗、つまり100%の負けである。この数字は政府の公式統計ではないので、絶対に正確だといえる。例えば、
高智晟著『神とともに戦う』(23)どの案件もはらむ制度問題
中国は、法治国家とは異なる。どんな小さな案件であれ、あらゆる案件が最終的に浮き彫りにするのは、あまりにも深い制度上の問題だ。これは紛れもない、しかし非常に重い事実である。では、
人を惑わす脳『ヴァネッサへの手紙』(2)【未解決ミステリー】
私たち一般人にとって、神や悪魔の世界は目に見えず、触れることもできないのに、どうしてその存在を信じることができるのでしょうか? 『ヴァネッサへの手紙』の著者ヘイワード氏は、彼らは風のようなもので、見えなくとも感じることができると言っています。いくつか例をみてみましょう。
高智晟著『神とともに戦う』(22)夫人が見た高智晟(4)
我が家は「船」、夫は「船長」 陕北油田の投資者を弁護した北京の弁護士・朱久虎が逮捕された。高智晟はその知らせを聞くや否や、彼を助けようと陝西省北部の楡林へ急いだ
高智晟著『神とともに戦う』(21) 夫人が見た高智晟(3)
まるで「壁に耳あり障子に目あり」であった。そのため、夫が家に不在の時、耿和は夜でも通りに面した部屋の明かりをつけようともせず、子どもにも小声で話すよう言い含めた。また、他人を
高智晟著『神とともに戦う』(20)夫人が見た高智晟(2)
90年の8月1日、2人は結婚証明書を受け取ったが、その後は別れて暮らすこと4年。94年になって、耿和は何とか高智晟の戸籍をウルムチへ移し、ウルムチのセメント工場で働けるよう手配
高智晟著『神とともに戦う』(19)夫人が見た高智晟(1)
(訳者注)本項は高智晟 弁護士の妻・耿和氏の口述をもとに書かれているため、前項までの第一人称体である「私(高弁護士)」とは異なった文体になっています。
高智晟著『神とともに戦う』(18) 我が平民の母7
私たち7人の子どものすべてが、母の精神世界にとっての中心だった。たとえ今わの際になっても、わが子と孫たちの名を繰り返し呼び続けた。息を引き取るまで、何度も何度も数え切れないほ
高智晟著『神とともに戦う』(17) 我が平民の母6
【大紀元日本1月13日】貧しい人々を支えた母の偉業のうち、最も忘れ難く、いまだ記憶に新しいのは、そのうちの2つである。1つは、寒風が突き刺すような真冬の夜のことだ。その夜、物乞いになった数人の貧しい
高智晟著『神とともに戦う』(16) 我が平民の母5
【大紀元日本1月5日】母は、有徳の人であった。この母の功徳ぶりは、私の認識やこの手中の筆が決めるものではないが、いずれにせよ、母が徳の力で積み上げてきた数々の逸話を、この筆で書き尽くすことは到底でき