高智晟著『神とともに戦う』(16) 我が平民の母5
【大紀元日本1月5日】母は、有徳の人であった。この母の功徳ぶりは、私の認識やこの手中の筆が決めるものではないが、いずれにせよ、母が徳の力で積み上げてきた数々の逸話を、この筆で書き尽くすことは到底でき
高智晟著『神とともに戦う』(15) 我が平民の母4
【大紀元日本12月26日】中国北西部、黄土高原の厳しい冬は、その年初めての強い北風とともに、規則正しくやって来る。他の家の子たちが家にこもっている頃、我が家の子たちは野山をめぐっては焚き木を拾った。
高智晟著『神とともに戦う』(14) 我が平民の母 3
母は、先々まで見通すことのできる人だった。このおかげで、今日の私たちが存在する、あらゆる基礎が築けた。母は、長男と姉以外、すべての子を学校に行かせることに決めた。
高智晟著『神とともに戦う』(13) 我が平民の母 2
1975年の6月22日、周囲の助けのもと、私の父はようやく40元相当の棺を手に入れた。大きな体を丸めて41年生きた父は、亡くなってもなお体を折り曲げ、つけで買った棺に横たわっている。何はともあれ、こうして父の埋葬問題は一件落着した。
高智晟著『神とともに戦う』(12)我が平民の母 1
2005年3月6日午後4時24分、私の母は、限りなく愛したこの世を去って行った。我々兄弟姉妹7人にとって、これは母のいる時代の終わりであり、母のいない時代の始まりでもあった。
高智晟著『神とともに戦う』(11)半握りの煎り大豆
私は、母が私を生み育ててくれた所へと戻って来た。この洞窟、我が家、そして山道、目にするものすべてが私を追憶へといざなう。
高智晟著『神とともに戦う』(10)古びた銅のヒシャク
確かあれは、夏の日の昼ごろだった。私は母について水を汲みに行った。私たちの村の水汲み場は崖の中ほどにある。
高智晟著『神とともに戦う』(9)
「いつかは腹いっぱい、飯を食いたい」。これこそ、父が果たせなかった悲願であった。
高智晟著『神とともに戦う』(8)
旧暦の12月27日、泣きくれて目の腫れも引かない母は、私を連れて出かけた。我が家のだれ一人として、母の行き先を聞こうとはしない。
高智晟著『神とともに戦う』(7)新年
春節、それは農村地区で特別な意義があり、中国の農村で最大の祭りでもある。それはまた、農村の住民にとって最も大切な祭りでもあるのだ。
高智晟著『神とともに戦う』(6)
弁護士試験は、極めて苦しいものだった。中国には、「大禹は治水という大事業を成し遂げるまで、決して家に帰らなかった」という言い伝えがある。
高智晟著『神とともに戦う』(5)「天は自ら助くる者を助く」
我が家の生活も、96年を境に改善の兆しが見え始めた。私は94年に独学で専門学校を卒業し、95年に弁護士資格を取得した。そして96年には弁護士事務所を開いた。
高智晟著『神とともに戦う』(4)
それにしても、これはとんでもない道中だった。延安から綏徳(すいとく)まで少なくとも270キロあるが、その日の夜には着いた。
高智晟著『神とともに戦う』(3) 「暗く果てしない道」
私は家路に着いた。その初日、黄陵まで一気に40キロも歩いた。何も口にしていなかったので、ひどくお腹が空いていた。ある食堂を通りがかると、中では油条(細長い揚げパン)を揚げている。
高智晟著『神とともに戦う』(2)「いつになったら腹一杯食えるのか」
私は1964年、陕西省北部の農村に生まれた。それは中国人誰もが貧しかった時代。なかでも我が家は特に貧乏だった。記憶の中の父は、オンドルの上でいつも「いつになったら腹一杯食えるのか・・・」とぼやいていた。
高智晟著『神とともに戦う』(1)「筆が重い。祖国中国の闇が徐々に明かされるから」
高智晟(こう・ちせい)。彼こそ中国の有名な人権派弁護士だ。また、中国全土で吹き荒れる権利を守る戦いの中心人物でもある。金も権力もない、しかし助けを必要とする民衆の心の中で、高智晟弁護士は神にも匹敵するのだ。
類は友を呼ぶ【1分で読める故事成語】
「類は友を呼ぶ」は、もともと気の合った者や似た者同士は自然に寄り集まるという意味ですが、後に、悪人が互いに手を結び、悪事をなす比喩としても使われるようになりました。
目に見えない未知の器官を発見?【未解決ミステリー】
「間質(かんしつ)は、皮膚の下や、胃や肺といった臓器、血管、筋肉に沿った層など、人体のさまざまな場所に存在しています。
長い間、科学者たちが解剖の際、無意識に体の間質組織の構造を破壊してきたために、その中の液体が空になり、顕微鏡で見ると単なる構造組織の層になってしまったため、発見されなかったと考えられています。
人体図をよく見ると、間質は中医学の「経絡(けいらく)」に非常に似ていることが分かります。
「柳暗花明」(りゅうあんかめい)【1分で読める故事成語】
南宋の愛国詩人とされた陸游(りくゆう)は強硬な対金主戦論者であったため、官職を罷免され、故郷に戻りました。
ある日、遠足に出かけた陸游はどんどん先へと歩いていき、いつの間にか
人気が全くないところへ来てしまいました。斜面の上から見渡せば、前に川が流れ、山が立ち並び、すでに道がありません。
砂漠の中の「楼蘭古都」消失の謎【未解決ミステリー】
「楼蘭王国」は映画、ドラマなどでよく取り上げられ、煌びやかな宮殿が立ち並び、街には舞い踊る少女たちや歌声など、異国風情に満ちた王国です。
かつてシルクロードの重要な拠点であった楼蘭は、歴史に記述を残すことなく、突然姿を消しました。このため、この豊かな国が突然姿を消した原因について、さまざまな憶測が飛び交っています。
「顰みに倣う」(ひそみにならう)【1分で読める故事成語】
「顰みに倣う」の出典は『荘子』です。著者の荘子は道教の始祖の一人とされ、実は、『荘子』の中のすべての作品が荘子のものではなく、多くはその弟子や道教の者たちの作品です。
バミューダ・トライアングルの謎【未解決ミステリー】
古くより、船や飛行機が消失する事件が多発している三角形の海域が存在します。科学的に解明できないことで、超常現象ネタとして扱われることが多く、フィクション小説や映画などの題材にもなりました。この場所こそ「魔の三角地帯」と呼ばれているバミューダ・トライアングルです。
友人間の恩と怨【雅(みやび)を語る】
前回は友人間の信頼関係についてお話ししました。
しかし、現実社会では、すべての人がいかなることにおいても信頼を重んじ、義理を大事にするとは限らないのです。そのため、多くの人は友人に傷つけられたと感じることもあり、ひいては、一生顔を合わせないと決める人も少なくありません。
では、このような時、どうすればよいのでしょうか?
「投桃報李」(とうとうほうり)【1分で読める故事成語】
「投桃報李」は『詩経』「大雅・抑」から来ており、衛の第11代君主・武公が自分を励ますために作成した詩です。
金星から来た謎の人物【未解決ミステリー】
1952年11月20日、ポーランド系米国人のジョージ・アダムスキーは、友人6人とカリフォルニア州のモハーヴェ砂漠で巨大な銀色のUFOと遭遇しました。
アダムスキーはすぐに数枚の写真を撮り、そして、車で後を追いかけました。円盤が着陸した場所に到着すると、ヨーロッパ人らしき男性が既にそこで彼を待っていたのです。
「忘れられた女」【私の思い出日記】
とっさに「私は“忘れられた女”だ」との言葉が出てきて、皆で笑ったが、この“忘れられた女”という言葉は、昔読んだ、マリーローランサンの詩の中の一説の引用である。
【法顕】玄奘より200年以上前に天竺に仏教の経典を求めた者(4)
最後の7年間、法顕は戒律の普及を志し、老齢の身体で翻訳に勤しみました。外国の禅師である佛馱跋院羅(ぶつだつばついんら)と共に、南京の道場寺で『摩訶僧戒律』など、合計24巻、100万文字の経典や律論を翻訳しました
【長編連載小説】 千代能比丘尼物語 第四回
顕日が自分の怒りを捕まえたときも、最初、怒りは顕日そのもので、怒りの中に顕日がいた。怒りと顕日は同じものだった。だが無学老師の巧みな誘いと受け流しで、ふとした切欠が生まれ、顕日はその自分そのものであると思い込んできた怒りを、奥に隠れていた見知らぬ自分が、照らし見ている事に気づいたのだ。その者を仏の宿り主と答えた。あたかも眠っていた自分の本体が、束の間、目覚めたようであった。
人間の「第三の眼」解明へ【未解決ミステリー】
ローマの健康クリニックで働くイタリア人女性、マリア・ローザ・ブージさんは、「遠隔透視」を通じて失踪事件を解決しました。