【大紀元日本6月6日】中国駐シドニー領事館の一等秘書官である陳用林氏は4日、天安門事件記念集会に突如姿を表し、中国政府が人権をひどく侵害する政策に不満を持ち、迫害されている法輪功学習者に同情していると表明した。しかし、彼の亡命申請は既に豪州当局によって却下された。今残された唯一の道は保護ビザを申請することである。保護ビザが許可されれば、永住権を与える可能性があるという。今領事館の警備スタッフがずっと彼を探しているという。
豪州に中国政府のスパイが千人以上いる
陳氏は集会で、これまでの四年間、領事館の政治参事官の職についていた。仕事内容は「中国政府の政策を執行し、法輪功学習者に被害を加え、彼らの活動を監視し、人を雇って法輪功学習者の情報を収集する」ということだった。陳氏はさらに、現在およそ千名以上の中国政府のスパイが豪州で活動しており、数回の拉致も実行したことを明らかにした。陳氏は拉致に関する証拠を持っているという。かつてある中国人が豪州政府に在住権を申請したが、却下され、2000年強制的に中国に送還された後、当局に処刑された例を挙げ、自分も同じ危険に晒されるだろうと訴えた。
法的な援助を求める方針
陳氏は豪州政府に協力して中国政府のスパイ活動を調査する意向も示した。現在、陳氏は法的な支援を求めており、彼に同情を寄せている国会議員は議案を提出する予定である。
各政党の反応
オーストラリア政府は既に、陳用林氏が亡命を申請したという事実を認めた。この事件について、豪州の各政党はそれぞれ異なる反応を見せた。
オーストラリア労働党は、中国との貿易関係が陳氏の亡命申請に影響してはならない。無論、中国当局は中国政府のスパイがオーストラリアで活動しているという陳氏の発言に不快を感じるが、陳氏の個別の案件はオーストラリアと中国の貿易談判に影響しないと述べた。
オーストラリア自由党は、連邦政府は陳氏を保護すべきであり、この案件を特別な配慮下で扱われるべきであると述べ、「この外交官は中国がオーストラリアで犯した罪を暴露した。彼は必ず保護されるべきである」と陳氏を擁護する立場を表明した。
オーストラリア外務省のスポークスマンはこの案件は特別に配慮されることはないと政府側の対応を示した。
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