香港:留鳥カササギ、鳥インフルエンザに感染死

2006/01/20 更新: 2006/01/20

【大紀元日本1月20日】香港当局は19日、留鳥のカササギ(*)の死体から、鳥インフルエンザのH5N1ウィルスが検出されたと公表した。

香港の漁農自然護理署は19日記者会見を開いた。署長補佐・薛漢宗氏によると、1月10日新界大埔の沼地公園で、市民の通報により、野鳥のカササギの死体が発見され、再三に検査した結果、H5N1ウィルスによる感染死であることが判明した。その後同署職員は発見場所から5キロ以内の8箇所の養鶏場を巡回検査したが、現時点では鳥の異常死亡や感染がまだ確認されていないという。

また、薛漢宗氏は今回死亡したカササギは、ウィルスを携帯している渡り鳥から伝染された可能性が高いと分析し、同署が去年から9千羽以上の野鳥を検査したが、H5N1ウィルスが検出されたのは初めてで、現在、沼地公園での鳥インフルエンザ拡散感染が確認されていないため、公園を閉鎖せず、監察を強化していくと語った。

(*)カササギはスズメ目カラス科の野鳥で、日本では、九州の佐賀県を中心とした平野部に留鳥として生息している。雌雄同色。木の実や穀類、昆虫などを食べる。香港では郊外と大型公園によく見られ、鳴き声が爽やかなため、飼育する愛好家もいる。