【大紀元日本6月16日】 広東省仏山市順徳区の三洲村で13日、農民1万人近くが暴力団風体の男ら数百人と衝突し、70人近くの男たちが包囲され、そのうち3、4人が死亡したという。翌朝、公安当局は道路を封鎖したが、農民たちは依然退去していない、男たちの応援も駆けつけ、現場は混乱し情勢はさらに悪化する可能性があるという。
自由アジアラジオの報道によると、村の中共幹部は土地開発業者と結託し、農民たちの土地を抵当として差し押さえ、強制徴収したという。農民は補償金についても納得していないため、再三にわたり上級政府部門に直訴したが、まったく取り合ってもらえなかったという。そのため農民たちは村で進んでいる建築工事を阻止する抗議行動に出たが、抗議を妨害し工事を強行させるために、約3百人の暴力団風体の男たち約三百人が11日前後村に現れた。双方ともにらみ合いの膠着状態にあったが、現地の派出所警官らはこの状況を完全無視し、なんら手を打たなかったという。
13日正午、男たちが先に抗議する農民たちを挑発、殴打したため、たちまち約1万人の農民が、鋤や棒を手に現場へ応援に駆けつけた。双方が衝突し、男たちは逃げたが、そのうち約70人が農民に包囲され、密室に閉じ込められ、そのうち2人が重傷を負ったという。農民60数人は男たちが割った窓ガラスの破片が突き刺さり、軽い怪我を負った。記者が電話取材する際にも、現場で叫び声が交錯し、非常に混乱している様子だった。同日午後10時ごろ、付近の村の農民も応援に駆けつけ、現場には約2万人の農民が集まった。密室に閉じ込められた男たちが警察に通報、3、4人の仲間が死亡したと報告したが、事実はまだ確認できていないという。農民代表も情勢はコントロールできなくなってきたと憂慮している。
農民によると、衝突が始まる直後に男たちは警察に緊急通報した。警官十数人が約10台のパトカーに乗って現場に現れたが、車から降りずに、乱闘をただ傍観するだけで、制止しようとしなかった。同日午後12時過ぎごろ、警官たちは村の主要出入り口を封鎖した。また、ほぼ同じごろ、男たちの応援者約3百人が応援に駆けつけ、再び村に進入しようとした。
ある農民は今回の流血衝突は後に農民を武装弾圧する口実にされることを心配している。
記者が現地の公安当局に電話取材し、状況を確認しようとしたが、コメントを拒否された。
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