【大紀元日本9月11日】欧州議会議員のエドワード・マクミラン・スコット(Edard McMillan-Scott)議員、シモン・カブニー(Simon Coveney)議員およびチャールズ・タノック議員は7日に、今週末に開催される欧州・中国サミットにおいて、中国における臓器狩り問題を議題としてあげられるべきだと呼びかけた。
7月、カナダ議会議員デービッド・キルガー(David Kilgour)氏=外務省前アジア太平洋局長である=と国際人権弁護士デービッド・マタス(David Matas)氏は独自の調査を通じて、「中国における法輪功学習の臓器を強制摘出するに関する報告書」を提出し、中国政府当局が法輪功学習者及び死刑囚の臓器を生きたまま不法に臓器を摘出したことを発表した。
三人の議員はすでに報告書について欧州議会でデービッド・キルガー氏と意見を交換し、この事件への関心度を高めるよう国際社会に呼びかけた。
欧州議会副議長であるエドワード・スコット氏は前回の訪中の際に、ある一人の元受刑者と面会した。その元受刑者の話によると、その友人の遺体を目にした時、臓器がすでに摘出されていたと言う。
議員らは記者会見において、「中国は残酷で、専制的かつ偏執症的な政権の下で一つのテロ国家となりました。法輪功は平和的な団体です。しかし、中国当局は法輪功学習者に修煉をやめさせるよう、彼たちを刑務所に不法に監禁し拷問を行っています。しかも、彼たちは中国において唯一強制的に血液、尿および血圧検査を行われる囚人です。」と指摘した。
欧州議会人権委員会副会長であるチャールズ・タノック議員は「これらの陳述状況は非常に混乱しています。中国当局は国際専門家が参加する調査団がこれらの労働矯正所に調査に行けるよう、またその調査結果を発表できるよう許可しなければなりません。」と述べた
欧州議会のEPP(ヨーロッパ人民党)-ED(ヨーロッパ民主党)グループの人権問題を担当するスポークスマンであるシモン・カブニー議員は「自分の意思から臓器を提供すると考えていない人から不法に臓器を摘出するとのことが真実であれば、これは人類に対する犯罪となります。この報告書に書かれている調査結果は罪がから逃れられない事実が多く、そして信じられない部分もあります。報告書によれば、2000年から2005年までとの6年間の間に、中国においておよそ4万1000件の臓器移植手術が行われたと言う。これについての説明は急務であろう」と示した。
カブニー議員はまた、「今週末フィンランドで開催されるサミットで、この件について議題案件にあげられるよう心から望んでいます。人権問題委員会としては、中国における不法臓器売買への禁止に関する規制、および自己意思で臓器を提供するドナーによる移植手術しか許可できないとの規制の実行に引き続き注目しなければなりません。」と述べた。
三人の議員たちは、対外関係委員会委員のベニータ・フェレロ=ヴァルトナー(Benita Ferrero Waldner)氏に対して、ヘルシンキで開かれるEU-中国サミットでは、中国における臓器狩に関する報告書でわかった調査結果を中国の代表者との会談で取り上げるよう求める手紙を渡したと言う。また、議員たちは10月の欧州議会でこの件についての聴取会を開くことを考えている。
欧州議会は7日に、中国がEUの最も重要な貿易パートナーであると認めながらも、中国は人権や人間の尊厳に関する国際基準を忠実に守るべきだとの決議を採択した。
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