アウン・サン・スー・チー氏誕生日、世界各地のミャンマー女性が一斉祝賀

2007/06/21 更新: 2007/06/21

【大紀元日本6月21日】世界17カ国のミャンマー出身の女性たちは6月19日、ミャンマー民衆運動指導者のアウン・サン・スー・チー氏の62歳誕生日の祝賀活動を一斉に行った。ミャンマー人が多く移民しているタイでは、スー・チー氏の誕生日を祝った一方、ミャンマー軍事政権に対してスー・チー氏の軟禁を抗議し、同氏の解放を求める抗議活動も行われた。しかし、スー・チー氏は依然として軟禁状態にあるため、「ミャンマー女性の日」と呼ばれる同氏の誕生日祝賀活動に参加できない。

バンコクの祝賀活動に参加したミャンマー女性連盟のカシン族代表マノノトサン氏は、ますます多くのミャンマー女性はスー・チー氏の影響を受け、民主を獲得し、平和・民主および非暴力政府を望み、自ら勇敢に立ち上がり、意見を表現するようになった。

女性連盟の報告書によると、これまでに百人以上のミャンマー女性は民主を求めたために、軍事政権に監禁され、その内、1990年国会選挙のときに当選した女性議員4人はすでに監獄で死亡した。現在は、少なくても56人の女性が監禁されているという。

タイ・シュラロンコン大学アジア研究所のミャンマー問題専門家・ポンピモン氏は、すべての政治犯の解放に対して、唯一ミャンマー当局に圧力をかけられるのが中国だと強調した。しかし、中国はこのことに対して終始沈黙しており、スー・チー氏を無視すると指摘し、エイズやその他の人権問題にしか触れないと非難した。

ポンピモン氏は、中国がこのような態度を取った原因とは、ミャンマーは特に油田および天然ガスなど豊富の天然資源を有しており、ミャンマー軍政府に協力していれば、これらの天然資源の発掘権を入手できるからだと分析した。