【大紀元日本12月6日】中国安徽省合肥市の解放軍砲兵学院に所属する学生8千人が11月27日、キャンパス内で大規模な抗議活動を行った。学生側の主張によると、学院は高額な費用を徴収しているにもかかわらず、社会で認められる卒業証書を発行していないという。
同学院の学生・孫さんの話によると、事件はある程度落ち着いており、本科の三年生と四年生の授業は12月5日から再開する予定。一年生と二年生は12月14日まで休みとなったという。しかし、学院側から適切な説明がなければ、抗議と騒動は続くとみている。
孫氏によると、抗議は最初四年生が始めたが、後に三年生も加わり、全学年に広がっていったという。校舎の窓ガラスは割られ、廊下に置いてあった消防用具などが投げ捨てられ、ドアも壊され、非常に混乱していたという。今回の抗議には、軍籍を持たない学生全員が参加したという。
情報筋によると、合肥砲兵学院では、正規の学生は、軍籍の有無で分けられ、その他に非正規の委託生がいる。委託生の場合、学費は自費で支払わなければならないが、他の二つと同様に、国家認可の卒業証書をもらえるはずだった。しかし、同学院を先に卒業した委託生の卒業証書が社会で承認されないことが判明し、在学の委託生が抗議行動を起こした。委託生らによると、授業料が高すぎることも不満の一つだという。
学院側が、軍籍を持つ学生を出動させ、抗議する学生を阻止しようとした結果、喧嘩となった。多くの学生が負傷し、駆けつけてきた副学院長も巻き込まれ、負傷したという。
また孫氏の話によると、最近四年生になった委託生は他の学生と同様に就職活動を始めたが、殆どの求人先に断られるという。理由は、正規の大学生は「派遣証」をもらえるが、砲兵学院の委託生は「派遣証」をもらえず、正規の大学生と認められないからだという。「派遣証」とは、就職の際、学校側が就職先に発行するもので、就職先の所在地に必要な戸籍の移転などに必要である。
記者が砲兵学院に問い合わせたところ、電話に出た教師からは「政治部門に問い合わせてほしい。われわれ教師に聞いても分からない」という回答しか得られなかった。
今回影響を受けた委託生は8000人ほどで、入学当時、学院側は卒業時に国家が認める卒業証書を発行すると宣伝していた。委託生らの学費は年間16000元となり、入学時には全員20000元の施設費が徴収されている(都市部普通労働者の年収は約10000元)。高額の費用を支払っているにも関わらず、学院が発行する卒業証書はほとんど認められていない。
ビデオ:合肥砲兵学院学生8千人の大規模な抗議
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