【大紀元日本1月16日】インド北東にある西ベンガル州ではこのほど、5万羽以上の鶏が突然死し、鳥インフルエンザ・ウイルス感染が疑われている。正式の検査結果報告はまだ出ていないが、インド当局は1月14日より数千羽の鶏を処分し、大量の鳥インフルエンザ用ワクチンを今回の感染区へ緊急発送した。
現地メディアによると、鶏大量死が発生した農場は政府が支援する自立農場で、州都のコルカタ市から約150キロメートルを離れたビールブーム県および南ディナージプル県。両県は昨年も同様に鶏の大量死が発生し、約5千羽の鶏が処分された。当時当局からは「副粘液ウイルスによる急性伝染病だ」と発表された。
報道によると、1月8日から13日まで、ビールブーム県だけでも1万9千羽の鶏が突然死したという。また、インド農業部副長官ダイエル氏は、衛生当局の初歩的な検査では、鳥インフルエンザ・ウイルスの感染が原因だと可能性を強調した。
一方、インド中部のボーパール地区にある全国最高権威の高等安全動物疾病実験室によると、死亡した鶏のサンプルから、今回の死亡原因が鳥インフルエンザH5N1型ウイルスによる感染の確認はまだ取れていないという。
農業省衛生事務関係者は、ボーパール実験室の正式報告で今回の大量死は、もしH5N1型ウイルスが確認されれば、政府は直ちにビールブーム県および南ディナージプル県を感染地区として発表すると示した。
一方、関係者らは、当局はすでに地方政府に対して、大量のワクチンおよび地方における家禽の売買中止を含む緊急措置を施すよう指示したとし、全国伝染病研究センターも14日に2人の専門家チームを鶏大量死発生地区へ検査のために派遣した。
農業部が一週間ほど前、インドは鳥インフルエンザに感染しない安全区だと発表したばかりで、世界保健機関(WHO)に対しても、インドは非鳥インフルエンザ感染地区として報告したばかりだった。
両県で発生した今回の鶏大量死は、鳥インフルエンザH5N1型ウイルスの感染によるものが確認されれば、インドはここ2年足らずの間に4度目の鳥インフルエンザ感染が発生したことになる。
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