【大紀元日本7月10日】中国貴州瓮(ウォン)安県で6月28日に起きた数万人規模の抗議事件発生後、いち早く現場入りした貴州黔南人民放送局の記者・呉漢品さんは、放送局に採用されなかった多くの取材資料および写真を個人のブログに連日掲載し、それが多くの海外メディアにも転載された。ところが、最近になって、呉記者は自身のブログが突如封鎖され、中国当局から強い圧力が掛かっていることを香港の人権団体に明かした。
抗議事件の発端は、貴州瓮安県で16歳の女子中学生が強姦・殺害された事件。容疑者は中国共産党幹部の親戚だったことからすぐに釈放され、公安局は少女を自殺と断定した。当局の対応に怒った民衆が、県政府と警察本部などを占拠し、建物や警察車輌に放火するなど大規模な暴動に発展した。
呉記者は3日、自身のブログが封鎖された原因を「中国博客ネット(www.blogcn.com)」に問い合わせたが、未だに回答はないという。
呉記者は7日午前、香港の中国人権民主運動情報センターに対して、極めて大きい圧力を受けていることを明らかにした。
海外の人権団体は、呉記者が「国家機密漏洩罪」の容疑で当局に拘束されることを懸念している。
(翻訳/編集・余靜)
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