上海直訴者18人、北京天安門前で拘束

2008/10/03 更新: 2008/10/03

【大紀元日本10月3日】9月29日から始まった大型連休で、北京天安門広場に旅行者が大勢訪れている。一方、天安門広場近くの政府当局が、中国人民の苦情を受け入れるために設けた窓口「中南海」を訪ねる直訴者も各地から集まった。上海から来た直訴者ら18人は、10月1日午前10時ごろ、「中南海」の北口付近にたどり着いた突端に、私服警察と警察の車に囲まれ、ほぼ瞬時に全員が車に乗せられ連行された。

目撃者によると、直訴者たちは「中南海」に近づいた時点で、私服警察らに尾行されたという。私服警察らは旅行者に気付かれないように直訴者たちを囲み、素早く車に乗せ天安門広場を離れたという。

事情をよく知る上海直訴者によると、連行された直訴者たちは馬家楼(直訴者たちを拘束する場所)で事情聴取を受けて、同日夜に上海へ強制送還されるだろうという。

連行された18人は王生芳、姚玉平、王梅麗、曹宵鹏、沈佩蘭、朱小燕、陸鳳鈴、朱小琳、玑来英、梁英、李愛芳、張月玲、張玉珍、華强、褚建忠など、ほとんどが強制立ち退きで住居を追われ、または強制的に土地を収用された問題で地元政府に訴え続けたが、当局に無視され埒があかないため、何度も北京を訪ね直訴した。

沈佩蘭さんは、「われわれは俯右街派出所へまず連行されて、のち南駅の救済所へ移動された。上海駐北京事務所政府関係者は、われわれにそれぞれ350元(約5300円)を払うよう命じた。われわれはお金がないと断ったにもかかわらず、十数人の男性を前にして、女性直訴者たちは下着まで脱がされてチェックされた」と訴えた。

沈佩蘭さんによると、全員の携帯電話、身分証明書などすべて押収され、当局関係者らは直訴者たちに対して、金を出さなければ、内モンゴルへ追放すると脅迫したという。

18人が「中南海」を訪ねた目的は、上海当局の不当な強制立ち退き、土地の不当収用および住民たちが冤罪で投獄されたことを訴えることで、直訴者たちは人権もなければ人格すら侮辱されたとし、これらの問題を中央政府に対して陳情をすると沈さんは強調した。直訴者たちは全員同夜の汽車で上海へ強制送還された。

実際、北京から強制送還された直訴者たちは、地元に戻されると当局に拘留、軟禁または殴打されるなどの仕打ちにあうという。18人の中で、王生芳さんは実際五輪から現在までの2ヶ月間で、すでに4回も強制送還されたという。王さんは、すべてを失った以上、当局に拘束されなければ、北京へ行き訴え続けると強調した。また、姚玉平さん、沈佩蘭さんは五輪期間中に、上海当局に監視制御、軟禁されたという。

玑来英さんは、「われわれはもうなす術がなくなった。直訴しても当局に止められたし、上海当局はわれわれの訴えを無視するし、多くの直訴者は五輪期間中に軟禁や拘束されて、人身の自由を失った。今は、メディアにお願いして、われわれの深刻な状況を報道してもらうしかないのだ」と強調した。

一方、上海直訴者たちは上海当局に対して10月10日にデモ行進を申請した。申請内容は、「改革開放して30年間、一般労働者、農民、市民および中国共産党(中共)員には、何のメリットももたらさなかった。かえって、大量の土地は少数の権力者に不当収用され、奪略され、沢山の民間住宅は強制的に取り壊され奪われ、不動産価格が高騰し、人民は裁判所へ訴訟を起こしても、敗訴が定番になっている。北京へ直訴すると韓正市長が率いる市政府当局、大量の警察、暴力団らに弾圧されたために、抗議デモを申請する」となっている。

人権活動家は、訴えるスローガンとして「兪正声(上海市党委書記)に会わせろ」「韓正(上海市長)は辞職せよ」「不当土地収用と強制的立ち退きに抗議」「強制労働の刑を止めさせよう」「上海市長、区長の市民選挙」などを明確にした。

昨年9月、上海直訴者たちはAPECに参加した胡錦涛総書記に、陳良宇(元上海市党委書記)、韓正、劉云耕(元上海市公安局長)および呉志明(元上海市公安局長、江沢民の甥)などからなる地方勢力を調査するよう求める連名書簡を公開した。陳良宇の側近らは汚職などで相次いで逮捕された。

沈佩蘭さん

姚玉平・王梅麗夫妻

上海から北京「中南海」を目指す17人の直訴者たち、のち、警察に連行された

(記者・古清児、翻訳/編集・余靜)
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