【大紀元日本12月5日】豪州国家秘密情報局の元諜報員がこのほど、中国当局の工作員とスパイが西豪州の産業と社会領域までに浸透、目的は産業機密を収集すること、と証言した。
海外の中国情報サイト「博訊ネット」は豪州国内紙の報道を引用して、以下の内容を報じた。
かつてイギリス秘密情報部で訓練を受け、後に豪州国家秘密情報局の諜報員となったウォールン・リード氏は、少なくとも6人の中国工作員が現在、西豪州に居住していると証言した。そのうち一人の工作員は10人から15人のスパイあるいは豪州の国家機密を売る「国の裏切り者」をコントロールしており。そのほかに、スパイ数百人がこれらの工作員に情報を提供し続けているという。
リード氏は、他の州特にキャンベラにも、中国の工作員が潜伏していると話し、彼らは、外資系企業の投資審査を担う委員会などの政府機構の情報の収集に当たっており、「断じて中国工作員が活動している。一部は政府機構に務めている、彼らは中国当局と大手炭鉱会社が狙っている情報を直接入手できる」と指摘した。
駐豪州の中国大使館のスポークスマンは上記の告発を完全否定した。
リード氏によると、中国政府筋の会社が西豪州の主要建設プロジェクトの競争入札に参加している。当局の工作員が収集した豪州国内の情報は非常に重要になるという。同氏は、「わが国は自然資源豊富の大陸に位置している。中国はこれらの資源をほしがっている。そのため、わが国は主要のターゲットとなった」と話した。
(翻訳・叶子)
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