【大紀元日本12月25日】かつて中国当局の核兵器製造に参加し、いまは退役した軍の技術者らがこのほど広東省で集団抗議活動を行った。彼らは、核被ばくなどにより大勢が痴呆症などの疾患を患い、若くして亡くなった人も数多くいると訴え、当局に対し約束した増額退職金などの支払いを求めた。
香港紙「南華早報」によると、40代から60代の上記の退役軍人100人以上は12月18日、広東省政府ビルの前に集まり、抗議活動を行った。
関連情報によると、参加者らはかつて「人民解放軍技術部隊203大隊」に在籍、12年間以上にわたり核燃料の生産に参加、その間、核被ばくと有毒化学物質に犯されていたという。この大隊の6万人以上の軍人のうちその1割あまりはすでに死亡、大半の人は痴呆症などの慢性的な疾患を患っている。年金が少ないため、多くの人は治療を受ける経済的な余力がない。退役軍人らは当局に核被ばくに対する経済的な補償を求め、約束されていた増額退職金の支給を求めている。
参加者の一人、河源市の退役軍人・劉振雄さんによると、元同僚たちの平均年齢は40歳にも満たない。これまでの陳情活動は当局に「敏感的な問題」と受け止められ、自宅の電話が長期に盗聴されるほか、度々抗議をやめるよう脅迫されているという。
(翻訳編集・叶子)
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