【大紀元日本12月17日】中国南部の福建省で、新型インフルエンザの感染が拡大している。福建省衛生庁が14日に公表した新型インフルエンザの感染状況によると、今月7日から13日の一週間で、新たに601人の感染が確認され、重症71人、うち2人が死亡した。また、新型インフルエンザの感染はすべてのインフルエンザ感染の98・6%を占め、集団感染が38例報告され、うち37例が学校だった。
7日までに同省で確認された新型インフルエンザ感染者は2968人、重症51人、死者4人。
情報筋によると、11日から12日にかけて、福州大学土木工程学院と機械学院で高熱を訴える学生が続出、約百人が隔離されたという。学校側はこれについて、情報を公表していない。
土木工程学院の学生・呉さんは、「今の状況は厳しい。高熱が出るとすぐに隔離される。これまでに隔離された人数はおよそ百人。そのうちの20人ぐらいは、新型インフルエンザが確認された」と話す。呉さんによると、学校側はマスクの使用を命じ、外出を控えるよう呼びかけているが、学校封鎖にまでは至っていないという。
情報筋によると、福州大学の上層部は緊急会議を開き、福建省政府の官員も学校を視察した。学校側は授業時間の調整や疫病知識の普及を行っているが、授業停止には至っていない。近隣の福建師範大学は感染者の増加で封鎖され、福建医科大学を含む他2校でも、感染者が出ている。
電話取材に応じた福州大学の医務室スタッフは、「発熱症状が出ている人はいなかった」と話したが、行政事務室からは「発熱症状の学生がいるが、数字はわからない」という返答。大学の管理課に問い合わせると、すぐに電話を切られてしまう。学校側は、情報を開示したくないようだ。
大紀元ネットへの投稿によると、11日の時点で、福建省機電技術学校で確認された新型インフルエンザの感染者数はすでに百人を超え、そのうちの二人が死亡。学校は、「疫病防止」を理由に、「違法に学生の自由を制限した」と投稿者は主張している。大紀元の取材に対して、学校側は否認している。
福建省衛生庁専門家の話によると、発病のピークはこれから。感染人数が増えるにつれて、若年層と児童の感染率が高くなり、重症患者と死亡者の数も上がることが懸念されている。
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