中国、ゲーツ長官に台湾への武器輸出を牽制 「核心的利益」を強調

2011/01/12 更新: 2011/01/12

【大紀元日本1月12日】現在中国を訪問中のゲーツ米国防長官は10日、中国の徐才厚・中央軍委副主席と会談した。徐副主席は会談の席で、米中は互いの核心的な国益と重要な関心事を尊重し配慮し合うべきだと強調した。英BBCが伝えた。

昨年1月、米国が台湾武器輸出をしたことに抗議し、中国当局は米中軍事交流を中断させていた。徐副主席のこの発言はこれを示唆していると英BBCは分析している。なお、ゲーツ米国防長官の訪中は、両国の軍事交流中断以来、初めての米軍事トップによる訪問となる。

徐副主席は会談で、米中軍事関係を発展させるために下記の3点を提案した。

1、互いの核心的な国益と重要な関心事を尊重・配慮し、意見の食い違いや敏感な問題を適切に処理し、米中軍事関係にマイナス影響を与える深刻な障碍を徐々に取り除いていく。

2、両国軍の戦略的相互信頼を育み増進させ、理解を深めると同時に誤解を減らし、相手側を多大に刺激することを止める。

3、双方の共通利益を固め、拡大させ、実務的協力を強化し、当面は、従来行われてこなかった安全保障分野での協力を強化することに重点を置く。

ゲーツ国防長官は同日、梁光烈・中国国防相とも会談し、今年前半に国防当局の局長級協議や海上軍事安全に関する専門家会議を開くことに合意した。

(翻訳編集・豊山)