【大紀元日本9月28日】内部告発サイト、ウィキリークスがこのほど公開した米公電によると、台湾の馬英九総統は来年の選挙で再選を果たした場合、中国政府と平和交渉を行うという。
それによると、同内容は台湾の蕭万長副総統が2009年6月に 米国の台湾代表部に相当する米国在台協会台北事務所長に明かしたもので、「馬総統は再選された場合、平和交渉、敵対関係の終息や軍事協力など、両岸関係にとって重要な政治課題の解決に挑戦する」と述べた。同時に、「これらの政治課題は台湾で極めて敏感な問題だが、在任中に盛んとなった経済交流を通じて解決できる見込みがある」と蕭副総統は自信を見せているという。
しかし、馬総統はこれまで、中国政府と政治交渉を行なうことを一貫して否定してきた。
昨年6月に中国本土との自由貿易を推進する両岸経済協力枠組協議(ECFA)が結ばれ、経済交流が盛んになったものの、政治交渉について依然として根強い反対がある。
同公電の公開は来年の総統選を控える馬総統陣営にとって大きな痛手となりそうだ。総統選への出馬を表明した民進党の蔡英文主席は9月24日、「馬総統は、再選されれば台湾を全部売るつもりだ」と批判した。
(翻訳編集・高遠)
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