【大紀元日本11月19日】河北省で信仰を放棄しないがゆえに投獄されている、2人の法輪功学習者を中国当局はすぐに解放せよ―。世界最大の人権擁護国際組織、アムネスティ・インターナショナル(本部・英国)は16日、法輪功学習者への迫害について言及する声明を出した。同時にアムネスティは、学習者の釈放を望む数千もの中国大陸の一般市民に「報復行為」を行わないよう、当局に要求している。
公式サイトに掲載された声明は、天津市在住の法輪功学習者・周向陽さんの事件を取り上げた。2004年から現在まで、周さんは強制投獄と拷問の被害を繰り返し受けている。独立報道機関で法輪功迫害問題を伝える「明慧ネット」によると、周さんは家財や金銭を没収され、収容所では滅多打ちや吊るし上げ、眠らせないなどの拷問を受けているという。
今年5月に周さんと面会した家族は、骨と皮ばかりの変わり果てた青年の姿に言葉を失い、どれほど惨い拷問を受けているか想像を絶すると悶絶したという。また夫の釈放を望む周さんの妻で法輪功学習者の李珊珊さんも、夫の解放を訴える署名活動を行ったとして先月29日に投獄された。
周さんの釈放を望む地元住民の署名は3千人を超え、また李さんの強制投獄を知った地元住民らが自主的に集めた署名は528人分にもなる。
これについてアムネスティ・インターナショナルのアジア地区事務次長のキャサリン・バーバー氏は次のように話している。「(署名活動は)中国では滅多に見られないもの。数千もの一般市民が、不当に収監され、拷問を受けている人を解放したいとの意思をあえて公にした。これは中国の市民が信仰を理由に迫害されている人々の存在を認知し、弾圧を非難していることを意味する。中国当局がこの声を聞き入れ、残忍な法輪功への弾圧を停止する時が来たようだ」
またバーバー氏は、「周向陽と李珊珊はすぐさま解放されるべき。そして周向陽の解放を平和的に願う人々に対して、法輪功の支持者に常に見られる『報復』行為をしないよう要求する」と続けた。
1992年に中国大陸で広まった心身修養を重んじる伝統気功法・法輪功は、その劇的な学習者の増加を恐れた中国当局により1999年から今日まで弾圧され続けている。この度のアムネスティの声明には、「これまでに何万人もの法輪功学習者が迫害対象として連行され、拘留されている」との中国大陸の事情も伝えている。
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