今月3日、163人の乗客を乗せた韓国の格安航空会社(LCC)、ジンエアーの旅客機がフィリピンのセブ空港から離陸した直後に一箇所のドアが完全に閉まっていないことが判明したため、同空港に引き返した。けが人はなし。韓国国土交通部は翌4日、国内LCC全6社を対象に、安全調査を実施することを発表した。
ジンエアーは大韓航空の子会社で、問題の旅客機は現地時間3日午前1時比セブ空港から韓国の釜山に向かう予定だったボーイング社の小型機737-800型機。離陸30~40分後、高度1万フィートで左前方のドアからの異常音が止まらなくなったため、機長がこのドアが空気漏れを起こしていると判断し、午前2時、セブ空港に引き返した。乗客は同社が準備した別の旅客機で釜山に向かった。
報道によると、点検の結果、ドアの密閉状態は正常で、今回の異常音の原因は故障によるものではないと断定された。同社は人為的なミスの可能性があるとして調査を行う予定。
韓国国土交通部は4日、このような事態の再発を防止するため、韓国の全てのLCCに対し、全面的な安全検査を実施すると発表した。
先月、韓国のLCC、チェジュ航空の旅客機が、飛行中に空気圧縮システムの故障を起こし、機体が3000メートル急降下するという事故が起きたばかり。
(翻訳編集・桜井信一、叶子)
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