ロンドン発ニューヨーク行きの英バージンアトランティック航空VS025便が現地時間15日午前0時ごろ、ヒースロー空港を離陸した直後、パイロットの1人が、何者かが同機に向けて発射したレーザー光線で負傷し緊急手当てが必要となったため、同機は直ちにロンドンに引き返した。警察当局は光線の発射元を捜査している。
事件当時、同機には乗客252人と乗務員15人が乗機しており、負傷したのは副操縦士。眼球にレーザー光線を受け、体の不調を訴えた。
航空会社は事件後に発表した声明文で、6年前に実施された英国の法律ではレーザー光線をパイロットに向けて発射することは犯罪行為にあたるとして、現在警察と合同で調査を進めていると示した。
イギリス民間航空局の記録によると、昨年前半だけで414件ものレーザー光線発射事件が起きた。ロンドン警視庁は今回の発射場所の特定を急いでいる。
高出力のレーザーポインタで飛行中の航空機を照射するのは、パイロットが負傷して航空機事故を招きかねないことから、どの国でも禁止している。
(翻訳編集・桜井信一、叶子)
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