旅客機同士が滑走路で接触 翼炎上も死傷者なし=インドネシア

2016/04/06 更新: 2016/04/06

インドネシア、東ジャカルタのハリム・ペルダナクスマ空港で現地時間4月4日夜、滑走路から離陸しようとしていたウジュンパンダン(マッサカル)行きバティック・エア703便の翼と、牽引されていたトランスヌサ航空の機体後部が接触し、703便の翼が炎上した。死傷者はなく、現在事故原因を調査中。

バティック・エアはインドネシア最大の格安航空会社、ライオンエアの子会社で、703便はボーイング737‐800型機。トランスヌサ航空は同国の国内線航空会社で、接触した機体は小型機のATR42‐600型機だった。事故当時、703便には乗客49人と乗組員7人が搭乗していたが、トランスヌサ機には乗客はいなかった。接触後、トランスヌサ機はタービンや尾翼が大きく損傷し、703便は片方の尾翼が炎上。消防車や救急車が事故現場に駆けつける中、空港も一時閉鎖された。

バティック・エアは事故後、703便が管制塔から離陸許可を得ていたことを明らかにし、インドネシア国土交通省のJ.A.パラダ報道官は、この事故による死傷者はいないと発表した。

事故原因について、地元メディアは離陸時に操縦士の操作ミスがあった可能性を指摘しているが、バティック・エアの社長は記者会見で、関係当局からの調査報告を待つとしている。

(翻訳編集・桜井信一)

関連特集: 国際