ダンボール入り肉まんや毒粉ミルクなど、中国産食品の安全性が問題になって久しい。その背景には食品生産者の「儲けるためなら消費者に健康被害が出ようがかまわない」という、中国で横行する拝金主義にある。
特に外食は、美味しければ美味しいほど、食の安全性を疑う必要性がある。中国に滞在するなら以下の5つの食べ物に気をつけよう。
1.「できたてフワフワ」の中華まん
中華まんは中華料理の代表の一つ。できたての中華まんは柔らかくて美味しい。このフワフワした食感を長く保つために、陝西省のとあるレストランでは、発酵の際に特殊な発酵粉を使っていた。
中国食品薬品監督管理局によると、この発酵粉には金属アルミニウムが含まれており、人が摂取すると骨格と神経に多大な損害をもたらし、記憶力の低下とアルツハイマーを誘発する。
2014年以降中国ではこの発酵粉の使用が禁止されているが、厳格な取り締まりもなく、多くの飲食店で使用されている。
2.麻薬入り料理
2014年に中国のレストランで、リピート率を高めるためにアヘンやモルヒネの原料であるケシの実を麺料理に入れていたことが発覚し、逮捕されるニュースがあった。
2105年8月、ある男性が兵役に服する際、健康診断の当日にレストランで一杯の麺を食べたところ、検査結果でモルヒネの陽性反応が出たという。
2011年から2015年までに、中国19省で合計80軒以上のレストランでケシの実が使用されていた。
3.乾燥湯葉(豆腐皮・干豆腐)
低糖質ダイエットなどで日本でも認知が高まっている乾燥湯葉(豆腐皮・干豆腐)は、炒めものなどに使われる中国で一般的な食材。しかし多くは危険性の高い化学添加剤が含まれている。
2013年、「豆青」というブランドの湯葉から毒性の高い漂白剤ロンガリット、ホルモン、ホウ砂等の有毒な化学添加剤が検出された。ロンガリットを使用した乾燥湯葉は色が白くなって新鮮に見え、弾力性が増す。ホルモンは発がん性物質であり、最悪死に至る場合もある。
4.新鮮にみえるエビ
青島日報2015年9月の報道によると、中国山東省のいたる所で、発癌性のある猛毒のホルムアルデヒドに浸されたエビが売られていた。ホルムアルデヒドに浸したエビは白さが増して長く鮮度を保っているように見え、殻もむきやすくなる。
ホルムアルデヒドは本来、建築物あるいは動物の標本を保存するのに使用するもの。人が摂取すると鼻ガンや咽頭ガン、結腸ガンを誘発する。
中国大陸では、2002年から至る所でホルムアルデヒドに浸したエビが販売されている。
5.ホウ砂入りの麺類
去年9月、ガラスや子供の玩具のスライムの原料になるホウ砂を麺の添加物に使用したとして福建省のとあるラーメン屋が逮捕された。このお店は2014年からホウ砂入りの麺を製造し始め、去年9月までにおよそ25キログラムのホウ砂が使用された。
ホウ砂は有毒物質として中国で使用禁止されている。一定量以上を摂取すると、食欲減退、消化不良、栄養吸収阻害、脂肪分解の促進により体重が減少する。中毒症状としては、嘔吐、下痢、紅斑(皮膚の充血による)、循環器系統障害、ショック、意識不明などがある。致死量は成人で約20グラム、子供は約5グラム。
(翻訳編集・山本アキ)
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