イスラム国、中国人質2人殺害の犯行声明 

2017/06/09 更新: 2017/06/09

過激派組織イスラム国(IS)は8日、先月パキスタン南西部バルチスタン州で拉致した中国人2人を殺害したとする犯行声明を出した。IS傘下のアマック通信社が伝えた。

2人は夫婦で同州都クエッタの私立学校の中国語教師であり、先月24日、数人の武装グループに連れ去られた。

今回の犯行声明について、現地政府は「事実関係を確認している」と表明し、中国外交部の華春瑩報道官は翌9日、「我々はこれまでに2人の救出に取り組んできた」と述べ、各方面に情報を確認しているとした。

中国政府は現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」の一環として、パキスタンでの投資を増やし、自国西部とバルチスタン州グワダル港をつなぐ陸路「中パ経済回廊」などの建設をはじめている。それに関連してパキスタンで働く中国人が近年急増しており、今回の人質殺害事件は、「一帯一路」構想にも影響をもたらすとみられる。

2015年11月、ISが身代金目的で拉致した50歳の中国人男性を処刑した。

 (翻訳編集・叶清)

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