北朝鮮が7月28日に大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射したことに対して、日米など各国政府が相次いで今後制裁を強化していくと表明するなか、英メディアはトランプ米政権は来年内、北朝鮮に軍事攻撃を実施すると報じた。
英紙・ザ・メール・オン・サンデー(30日付)は、米軍当局者からの情報を引用し、米国防省はすでに一連の軍事攻撃計画を策定し、北朝鮮のある山に隠されている核施設を攻撃することも含まれていると報道した。軍当局者は、核施設の破壊は北朝鮮に対する先制攻撃を始める上で重要な一歩だとした。
北朝鮮の金正恩政権は、28日夜に発射したICBMの名称は火星14型だとし、米本土全域が射程圏内にあると発表した。
北朝鮮は7月4日に初めてのICBM発射実験を行った。今回は2回目となる。
トランプ米大統領は29日に、ツィッターに「中国には非常に失望した」と投稿し、北朝鮮に影響力を持つ中国当局が北朝鮮のミサイル開発と実験を阻止できなかったことについて強い不満をあらわにした。
トランプ大統領は「過去の米国の愚かな指導者が貿易で中国に年間何千億ドルもの利益を儲けさせたのに、中国は北朝鮮に関して口先だけで、われわれに何もしてくれない」「このような事態が続くのは認められない。中国はこの問題を容易に解決できたはずだ」と批判した。
また、トランプ大統領は31日、北朝鮮問題について「うまく対処できる」と話した。
米CBSニュース電子版(31日付)によると、トランプ大統領は首席補佐官に就任したジョン・ケリー前国土安全保障長官とともに、ホワイトハウスで記者団に対して、「北朝鮮問題を対処していく。われわれは北朝鮮問題を対処する能力がある」と話した。しかし、詳細は明らかにしなかった。
一方、米メディアによると、制服組トップのジョセフ・ダンフォード米統合参謀本部議長は、北朝鮮が7月に1回目のICBM発射後に、トランプ政権が外交ルートと経済制裁で北朝鮮問題を解決できる期間は数カ月しか残っておらず、その後軍事的なオプションしかないと述べ、米政府が北朝鮮への武力行使を検討していると示唆した。
(翻訳編集・張哲)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。