[東京 19日 ロイター] – 安倍晋三首相は19日、都内で講演し、北朝鮮情勢を巡り「重要な局面迎える中、中国果たすべき役割大きい」との認識を改めて示した。北朝鮮への経済制裁は「効果が間違いなく生じている」と述べ、引き続き国際社会と一致して同国へ圧力をかけていく考えを表明した。
北朝鮮問題では、米国や韓国などとの情報共有が欠かせないため、「平和安全法制なければ緊迫する北朝鮮情勢に対応できていなかっただろう」と指摘。「従来の延長戦ではなく真に必要な防衛力のあるべき姿を見定めていきたい」とも語った。
経済分野では、人づくり革命や生産性革命を通じて、持続的な経済成長を実現すると強調。デフレ脱却を確実にした上で、少子高齢化が進む中でも経済を成長軌道に乗せると述べた。
一方、来年9月の自民党総裁選への出馬に関して問われると、「来年の通常国会のことで頭いっぱいだ。その先のことは終わってから考える」と語った。
(梅川崇)
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