「中国のハワイ」と呼ばれる海南島に今年の旧正月、国内各地から40万人の観光客が殺到した。しかし、連休明けのUターンラッシュでは連日の大霧で大陸側に戻るフェリーの欠航が相次ぎ、車両約1万台が立ち往生となり、数万人の人が足止めされている。
海南島は中国の南端に位置し、暖かい気候に恵まれ、リゾート地として知られている。
中国国内メディアによると、海南島で18日に、10年ぶりの濃霧が発生し、約1週間続いた。この影響で、広東省と海南島をつなぐ瓊州海峡を往来するフェリーが運航中止となった。3つの港の周辺道路には、乗船を待つ車両が長蛇の列を作った。
海南省交通運輸庁の発表では、現地時間21日午後9時まで、秀英港などの3つの港付近道路で6252台の車が足止めされ、港内では3133台の車が出航を待っていたという。今年の旧正月中、海南島に出入りする車両台数は83万台と予測されていた。
インターネット上では、足止めされた多くの人が「本土まで20分で着く道だけど、今は20時間かかっても、まだたどり着かない」と、大渋滞の様子を写真付きで投稿した。
一方、ドライバーは苛立ちからクラクションを鳴らしたり、大量のごみを車外にポイ捨てしたりして、海南島の地元住民は、「大迷惑だ」と不満をぶちまけた。
島では、現在乗船を待つ車が5万台に上っているものの、フェリーは1日に2万台余りの車しか輸送できないため、混雑が当面、続く見込みだ。
(翻訳編集・張哲)
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