中国国内に流通する赤ちゃん用粉ミルクのパッケージの背面に、国内では誰もが耳にする党歌が印字されている。ネットでは「粉ミルク洗脳が始まった」「党の賛歌を子守唄にして、妊娠中には胎教に使うのか」といった痛烈な批判が飛び交う。
印字された党賛美の歌のタイトルは、中国でも最も知られている「党よ、親愛なる母(党啊、親愛的媽媽)」パッケージの裏に、歌詞と楽譜が印字されている。
歌詞は、「親愛なる母(党)は、私を革命の生涯へと導いてくれた。あなた(党)は母のように私を育ててくれた」「あなた(党)は崇高で偉大、最も敬愛する母だ」と共産党をたたえる内容だ。
共産党への忠誠を要求する当局は、中国国民の嘲笑を買っている。北京大学の付属病院は4月、精子バンク提供者を募集する条件として「国を愛し、共産党を愛する」と明記した。「DNAレベルまで赤色(共産党の忠誠)を引き継ぎたいのか」と、あるネットユーザーはからかった。
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(編集・佐渡道世)
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