来年8月に台湾台中市で開催予定の「第1回東アジアユース大会」(Asian Youth Games)が、中国の反対で開催中止に追い込まれた。
中国は、台湾の一部の民間団体が「台湾」の名義で2020年の東京五輪の参加を目指す署名活動を理由に、台中市での開催中止を提案した。東アジアオリンピック委員会(EAOC)が24日に開いた理事会で、中国、香港、マカオ、モンゴル、北朝鮮、韓国の6カ国・地域およびEAOC主席の劉鵬(中国籍)が提案に賛成した。台湾は反対、日本は「非常事態に関わり、会議の延期再議が必要だ」と棄権した。
同大会は東アジア競技大会から名称を変更した後、2019年に台中で初めて開かれる予定であった。この4年来、台中市は総額6.7億元(約24億円)を投じて、着々と準備を進めている。
同日、台湾総統府が声明文を発表。「公然と粗暴な政治的手段でスポーツ大会に介入した」と中国を厳しく非難した。台中市政府の開催権益が守られるようにと訴えた。主催地の台中市政府は、台湾社会および国際社会と連携を取り、問題を解決していくという。
(翻訳編集・柳雅彦)
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