[29日 ロイター] – 米食品医薬品局(FDA)は29日、メンソールたばこと風味付き葉巻を国内で禁止する方針を示し、製品の基準案を来年中に取りまとめると発表した。
人権擁護団体は、たばこ産業のマーケティング戦略が影響し、アフリカ系米国人によるメンソールたばこの利用率が白人と比べて高く、健康被害をもたらしているほか、若者の喫煙を助長しているとして、禁止を求めていた。
たばこ大手の業績に大きな影響が及ぶことは必至だ。米アルトリア・グループと英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)傘下のレイノルズ・アメリカンは、FDAの提案を精査するとしつつも、メンソールたばこの規制や禁止を裏付ける科学的根拠はないと主張した。
英インペリアル・ブランズの米部門ITGブランズは、FDAの方針に失望しているものの、予想外ではないとした。
メンソールたばこは米たばこ市場全体の3分の1超を占める。カリフォルニア、マサチューセッツなど複数州ではすでに禁止されている。
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