米、タリバン投稿を禁じないTwitter社に批判の声 報道官に32万人フォロワー

2021/08/24 更新: 2021/08/24

アフガニスタン反政府勢力タリバンの報道官2人がツイッターで過激な主張を宣伝していることに対して、米国内ではツイッター社への批判が高まっている。

国連がタリバンを依然としてテロ組織に指定しているにもかかわらず、少なくともタリバンの報道官2人がツイッターのアカウントを保有している。そのうちの1人、ザビフラ・ムジャヒド(Zabihullah Mujahid)報道官はツイッター上で32万人のフォロワーを持っている。同氏はこれまで動画を数十回投稿し、その再生回数は数百万回に上る。ツイッターは、タリバンにとってタダで宣伝を行えるプラットフォームとなっている。

複数の米メディアによると、米SNS大手のうち、フェイスブックやユーチューブは、イスラム原理主義タリバンとその関係者のアカウントを削除し、サービスの利用を禁止する措置を取っている。しかし、ツイッターはタリバンのサービス利用を許可している。

ツイッターは今もトランプ前大統領のアカウントを凍結している。米国内の世論は同社のダブルスタンダードを批判している。

米CNNのドニー・オサリバン(Donie O'Sullivan)記者は批判者の1人。同氏は17日、「米国の前大統領はツイッターの利用を禁止された。しかし、タリバンは禁止されていない。プラットフォームへのアクセスを遮断すること(Deplatform)に賛成するかどうかは別として、ツイッター社のポリシーには明らかに大きな穴がある」とツイッターに投稿した。

共和党全国委員会(RNC)もツイッター上で、「ツイッター社はタリバンの活動を許可していることを恥じるべきだ」と批判した。

バイオ医薬品会社の会長で作家のヴィヴェック・ラマスワミー(Vivek Ramaswamy)氏は18日、フォックスニュースのインタビューで、ツイッター社は「偽善である」と非難した。同氏は、「ツイッター社は第45代米大統領に対して同じプラットフォームにアクセスさせない一方で、タリバンのクーデター能力を向上させているのは事実である」との見方を示した。

同業の「パーラー(Parler)」は声明を発表し、ツイッター社に対して、これまで活動を許可してきたタリバンのアカウントをすべてブロックするよう求めた。声明は、「暴力的なテロ組織は、その名の通り、自由なコミュニケーションに関心がなく、公の場所に居場所はないのだ」と指摘した。パーラーの最高経営責任者(CEO)のジョージ・ファーマー氏は声明の中で、「これは難しい決断ではない。テロリストはソーシャルメディアで自由に遊ぶべきではない。それはとても簡単なことだ」と述べた。

(翻訳編集・張哲)

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