来年2月開催予定の北京冬季オリンピックとパラリンピックの聖火採火式が18日、ギリシャのオリンピアで行われた。式典のリハーサルが実施された17日、活動家らは首都アテネで、北京冬季オリンピックをボイコットするよう呼びかける抗議活動を行った。警察当局は活動家2人を逮捕した。
複数のメディアによると、17日朝、アテネの古代遺跡アクロポリスで、抗議者らはチベット自治区の旗や2019年香港民主化運動で使われた旗を掲げた。警察当局は、18歳のチベット人学生、ツェラ・ゾクサン(Tsela Zoksang)さんと22歳の香港出身米国人、ジョイ・シュウ(Joey Siu)さんを逮捕した。
予定では、五輪聖火は19日、アテネのパナシナイコスタジアムで行われる聖火引継式で、中国の北京冬季オリンピック組織委員会に引き渡される。
17日のリハーサルでは、雨の影響で、巫女役の女優らは凹面鏡で太陽光を集めて採火することができなかった。予備の火を使ったという。
欧米各国の一部の国会議員や国際人権団体は、中国当局による人権侵害を問題視し、北京冬季オリンピックへのボイコットを訴えている。いっぽう、国際オリンピック委員会(IOC)のジョン・コーツ副会長は13日、「IOCの仕事ではない」と発言し、人権問題で中国当局に圧力をかけることはできないとの姿勢を示した。
(翻訳編集・張哲)
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