[ワシントン 17日 ロイター] – シャーマン米国務副長官は17日、日本および韓国の当局者と3カ国会合を開き、建設的な協議が行われたと述べた。ただ日韓には「二国間の相違」があるとし、予定されていた共同記者会見は見送りとなった。
シャーマン氏は日本の森健良外務事務次官および韓国の崔鍾建外務第1次官と3時間にわたり会談。その後、単独で記者会見を開き「建設的かつ実質的な」協議だったと述べた。
シャーマン氏によると、3氏は南シナ海における海上および上空での航行の自由や、民主主義の価値と人権の推進に向けた3カ国のコミットメントについて議論したほか、インド太平洋地域を自由かつ平和で安定的に開かれた状態で維持するというコミットメントを再確認した。
ただ、シャーマン氏は「ここしばらくの間に見られたように、日本と韓国との間には解決し続けなければならない二国間の相違がある」とした。
予定されていた共同記者会見が中止された具体的な理由については言及しなかったが、「今回の会合とは関係のない相違の一つによって、記者会見の形式を変更することになった」と語った。
日本大使館の報道官は、共同会見を見送ったのは日韓の領土問題が理由だと説明。韓国の警察庁長官が島根県竹島(韓国名・独島)に上陸したとの報道を受け、日本側が16日に韓国側に厳重に抗議したことに触れ、こうした状況では共同会見を行うことは不適切だと判断したと述べた。
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