アフリカのコンゴ民主共和国南キブ州(South Kivu)にある金鉱で21日、武装集団が地元警官1人を殺害し、中国籍従業員5人を拉致したことがわかった。
ロイター通信によると、襲撃事件は南キブ州のムケラ(Mukera)地区の村で起きた。同地域を管轄する陸軍の報道官によると、21日午前2時ごろ、中国人5人が拉致された。現時点で犯行を名乗り出る犯罪組織はいない。武装集団と銃撃戦になった地元の警官1人が死亡、もう1人は負傷した。
報道によると、中国人らが勤務する中国企業は南キブ州フィジー(Fizi)地区で、4~5カ月前から金鉱を運営している。しかし、「同会社は鉱山の採掘にあたって、ルールを守っていないと地元住民から強い不満が出ている」と関係者が述べた。
多くの中国系鉱業企業は地元政府との関係を悪化させた。地元政府は、一部の中国企業が無許可で鉱山の開発や採掘などを行っていると批判している。今年8月、南キブ州のシーオ・カイシ(Theo Kasi)州知事は、違法に金鉱を採掘し、地元の自然環境を汚染したとして、中国企業6社に営業停止を命じた。
地元メディアによると、これらの中国企業は直ちに閉鎖しなかったため、一部の地域では住民が抗議活動を行った。
(翻訳編集・張哲)
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