米国は2021年10月にカンボジアに対して最大の海軍基地での中国の建設活動について透明性を欠いていると非難し、カンボジア政府に中国の軍事的関与の全容を国民に開示するよう促した。
10月中旬に戦略国際問題研究所(CSIS)は2021年8月と9月に3棟の建物が建設され、新しい道路の建設が始まることを示す衛星画像を公開した。
在カンボジア米国大使館のチャド・ローデマイアー(Chad Roedemeier)報道官は声明の中で、リアム海軍基地(Ream Naval Base)への外国の軍事力の駐留はカンボジアの憲法に違反し、地域の安全を損なうと述べている。
同報道官は、「カンボジア政府はこのプロジェクトの意図、性質および範囲、さらに海軍基地の使用意図などの懸念を引き起こす中国軍の役割について完全に透明ではなかった。
カンボジア国民は自国に長期的な影響を与える可能性のあるリアム海軍基地でのプロジェクトについて詳細に知り、このような軍事協定に対する発言権を持つ権利がある」と述べている。
近年、カンボジアの政権与党が政敵を迫害しているとの米国の指摘や中国の影響力が増大していることへの懸念から、カンボジアと米国の関係は悪化している。
2020年にカンボジアは施設を拡張するためにリアム海軍基地に合った米国が資金を提供した施設を取り壊したと述べた。米国は1年前に米国による基地の修理の申し出をカンボジアが断ったと述べた。
カンボジアは施設に中国軍を駐留させる計画があるという報道を繰り返し否定している。 フィリピンやタイなどの国々との合同演習を含め、米国が何十年にもわたってプレゼンスを維持している地域でこのような動きは多大な影響を与える。
カンボジア政府のフェイ・サイファン(Phay Siphan)報道官は、リアム海軍基地での中国による建設は中国の開発援助の一部であり、中国軍のためではないと述べた。
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