オランダ、コロナ規制へのデモ広がる 噛み付く警察犬も

2022/01/06 更新: 2022/01/06

オランダの首都アムステルダムで2日、中共ウイルス(新型コロナ)の感染拡大を受けて同国で再導入されたロックダウンをめぐり、数千人が抗議デモを行った。警察が高圧放水砲や警察犬などを動員し、少なくとも6人が負傷、30人が逮捕された。

アムステルダムの市長は、2人以上の集まりが禁止されているオランダのコロナ規制にデモ参加者が違反したとして、警察を増員し、取り締まりを強化する緊急条例を発令。これにデモ参加者が反発し、デモに発展した。

デモ参加者は音楽を流しながら首都の大通りを進行し「ウイルスではなく、コントロールの問題だ」と横断幕を掲げるなど、政府の規制に反対する意思を表明した。

ネット上には、警察が反抗的なデモ参加者に警察犬を放ったりオランダ当局が高圧放水砲を投入したりする映像が投稿されていた。オランダの退役軍人とされる人々が警察と衝突している様子を示す映像もあった。

感染力が高いとされる中共ウイルスの変異株「オミクロン株」への対応として、オランダでは12月19日から大半の商店の店舗営業を禁じるロックダウンに入った。レストランや美容院などの娯楽施設は、少なくとも1月14日までは閉鎖される。

オランダでは1日の新規感染が1万6000人程度で、ほぼ連日2万人を超えていた11月下旬よりは減っているものの、ここ1週間は増加傾向にある。パンデミック(世界的大流行)開始以降、同国では感染者が300万人を超え、死者数は2万990人に上る。

米国をはじめ国際関係担当。