[国連 20日 ロイター] – 米国は北朝鮮による一連のミサイル発射を受けて国連の制裁強化を提案したが、外交筋によると、中国とロシアの保留により棚上げになったという。
20日には北朝鮮を巡る国連安全保障理事会の非公開会合が開催される。
北朝鮮は17日に戦術誘導弾を発射したと表明。北朝鮮の発射実験は今月に入ってから4回目となる。
米国、アルバニア、ブラジル、フランス、アイルランド、アラブ首長国連邦(UAE)、英国の7理事国と日本は「これらの発射は、自国民を含むあらゆる犠牲を払って大量破壊兵器と弾道ミサイルプログラムを追求するという北朝鮮体制の決意を示している」とする共同声明を国連で発表した。
米国は先週、相次ぐミサイル発射を受け、北朝鮮の個人6人とロシアの個人1人および1団体に制裁を科すと発表。そのうちの5人を対象にした国連による渡航禁止と資産凍結を提案した。
この提案は、ロシアと中国を含む15カ国で構成される国連安保理北朝鮮制裁委員会の合意を得る必要がある。
しかし外交筋によると、中国とロシアは20日、米国の提案を保留にした。中国は提案を精査する時間が必要と説明し、ロシアは提案を支持するにはさらなる証拠が必要と指摘したという。
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